競輪祭女子王座戦

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優勝:梅川風子

Q:G1初制覇で3連勝の完全優勝、メモリアルの通算200勝、そしてガールズグランプリの出場権獲得となりました。

出来過ぎですね。良くない中でよく戦ったと自分でも思います。全検日に入った時点では「初日は当日欠場になるかも」と8割がた覚悟していたくらいでした。でもなんとか薬に頼ったりよく寝たりして、日に日によくなっていきました。持ち堪えられたという点は、気持ちの面では良いことでした。

Q:いつも以上に睡眠をとったとか?

いつもあまり寝られる方じゃないんですが、風邪のせいか、薬のせいか、1日中眠たくて。とにかく寝て過ごしていました。

Q:1走目から踏み合いをして、準決勝では逃げ切って。決勝はどのように考えていましたか?

号砲が鳴るまで悩みに悩んでいました。並びが前の方ならば、自分の力的に少し放っておかれるかなと思って、そうすればチャンスがあるのかなと考えて組み立てていました。

その一方で誰もS(先頭誘導員の後ろ)を取らなかったらどうしようという懸念もあり……そうなったら佐藤選手の動きを見てから前団を取ってもいいのかなと思ったところ、佐藤選手がSを取ったので、あとは流れのままという感じでした。

Q:吉川選手が一気にかますシーンもありました。

もはや見えていなかったです。Sで佐藤選手が行った時点で「これは佐藤選手のコントロールになる」と思いました。私も調子が良ければレースコントロールをしたかったんですが、とにかく調子が悪いので、ここでレースコントロールをし合っても負けは確定的。だから佐藤選手が行ったところを自分がどう判断するか、という風に切り替えました。

Q:番手回りで走って直線に入った時の心境は?

前もこういう展開になったことがあるんですが、その時は冷静に回ることができず、むしろ3コーナーから持ち出してあまり伸びなかったくらいでした。冷静に冷静に直線まできましたが、車間を開ける余裕はなかったです。

Q:初日・2日目は勝って不思議そうにしてもいました。

今でも不思議です。こんなミラクルがあるんだな、と。ただ今回は非常に車番に恵まれました。いつもこういう車番にはならないので、選考順位や勝ち上がりがキーになることを実感しました。良い勉強になる開催だったと思います。

Q:立川でのグランプリを迎えることとなりました。

前回の立川でのグランプリの際は、落車してしまいました。そのリベンジは果たしたいと思います。

12月の頭からクリスマスごろまでは沖縄でナショナルチームの合宿があって、そこからは1週間ほどでグランプリです。直前はチームの練習ではなく、個人で調整してグランプリに挑むことになると思います。

競技の大会も年明けに迫っています。そちらでは私は下降気味ですし、グランプリで上がっていなければネーションズカップも取れると思えない。きちんと調子を上げたいと思っています。

4着:坂口楓華

本当のことを言うとまくりに行くイメージでした。良い位置すぎたのもダメだったんですが、内を掬われなかったら自分で2コーナーの手前から行こうと思っていました。でも内が開いて柳原選手が来て、ちょっと力が抜けてしまって……そこからまくりに行けるわけもなくて、隙があったかなと思います。

5着:尾崎睦

理想通りの並びだったと思います。吉川選手に反応するのが一番良かったのかと思うんですが、坂口が仕掛けるのを期待してしまいました。内を開けてしまったので、あのあたりが甘いところでしたね。今の自分はしっかり頑張ってこれた結果だと思いますが、走ってみると悔しいですね。今回チャンスだと思ったので。

6着:太田りゆ

展開として「ああなるだろうな」と予想はしていました。負けて悔しいですけど、正々堂々と勝負をした結果ですので。自分が叩きに行きたいという願望もありましたが、早い段階でペースが上がったので、冷静にまくりに構えるレースをしようと考えていました。届いてないですが、悪くはないと思います。

12月からは沖縄で合宿があって、2月からネーションズカップ、アジア選手権、それからまたネーションズカップがあってオリンピックが決まります。競輪にはしばらく出てこれないかもしれませんが、次来る時はひとまわり、ふたまわり大きくなって出てきます。

7着:吉川美穂

佐藤選手と梅川選手が並んだら、ジャンで行かない限り前に行けないだろうなと思って。前に出て飛びつくなり、車間が開いてるならそのまま行くなり、と考えていて、車間が開いたので思い切って行ってみましたが……今の体調では無理でしたね。出し切れたのかようわからへん。でもあの場所だったらあれしかなかったかなと思います。

放送予定『競輪祭』『競輪祭女子王座戦』を盛り上げろ!2023年11月21日〜