古性優作が寬仁親王牌を制す

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優勝 古性優作

Q:これで今年3度目のG1制覇です。

ここまで年間で全部決勝に乗って、そのうち3つが獲れて……正直ここまでできると思ってなかったので、ちょっとびっくりしています。

Q:4日間通していかがでしたか?

久留米の時はどうしようもなくて、そんな中で村上義弘さんにいただいた乗り方や、レースの間合いの取り方などのアドバイスが、自分の中でハッときたんです。それを考えて色々練習してきたことが、今日のレースでも活かせたと思います。

日々コンディションが変わる中、もっと良くなるようにと色々調整してきました。決勝のアップの時は「乗り方を思い出した!」という感覚で、周回中も「今日はイケるかもしれん」と思っていました。今日が圧倒的に一番良かったです。

Q:作戦はどのように考えていましたか?

作戦はありませんでした。一番後ろになるかもとも思っていましたし、とりあえず出たところから、と。犬伏くんが来なかったことも想定外でしたし、レース的に想定外のことが多かったように思います。

まさか中団を獲れると思っていなかったんですが、周回中は犬伏を見て小松崎さんを見て、自分がどういう判断をするか……予定では最初に切るつもりだったんですが、レースは生き物なので瞬時の判断でああいう動きになりました。

4日間の中でも一番冷静に走れていましたし、踏み出しも一番良かったです。

Q:4コーナーのところで落車もありました。

全然分からなかったです。1周回って来てから気づきました。

Q:現時点で獲得賞金2億円。史上最高額も見えてきました。

史上最高額を目指したいです、ここまできたら。ここまできたら年間4冠もしたいですね。

Q:実績を積み重ねていますが、ご自身としての実感はありますか?

練習もしてますし、1回優勝しても満足してませんし、満足してないなりの結果が出ていると思います。今回も優勝できましたが、まったく満足していません。この気持ちがあったらまだまだ戦えると思います。満足したらそこで終わりだから、またしっかり頑張るしかないかなと思います。

Q:グランドスラムにも近づいています。

グランプリを含めたグランドスラムをしたいですし、競輪学校時代には滝澤正光校長先生に「ダブルグランドスラムをしろ」と言われてます(笑)高すぎるくらいの目標の方がいいかなと思っています。

2月、3月は自分としても納得できる踏みごたえがあったんですが、それがなくなってきて、でもラインに助けられて高松宮記念杯で優勝できました。側から見たら順調に見えるかもしれませんが、目標はすごく高いところにあるので……脚力的にも、横の動きでも、精神的にも、もっと強くならなくてはと思っています。

状態が上がる前にここで優勝できました。もっともっと状態を上げられる自信があります。まあ状態を上げたからって勝てるわけじゃないんですけど……色んなものが噛み合ってやっと獲れるのがG1。勝てる確率を少しでも上げられるよう、努力するだけかなと思います。

2位 佐藤慎太郎

小松崎大地が素晴らしい選手であることを再確認しました。大地にもG1獲って欲しいですね。……まあ俺が先に獲りたいけどね(笑)

今回で賞金も積み上げられましたし、「上位であとどれだけ走れるか分からない」と言いつつもキープして走ることができている。行けるところまで行きたいなという気持ちが、また強くなりました。年末に向けて頑張ります。

3位 渡部幸訓

フィニッシュした時、何着なのかはわかっていませんでした。ただ慎太郎さんに食らい付いていたので。3番手の仕事はだいぶこなせるようになったと思います。

初のG1決勝でまさかの表彰台。自分の競輪人生としてG1の決勝に上がればある程度満足……というところはあったので、出来すぎな感じがします。

本当にラインのおかげです。恵まれました。初心にかえって、また1戦1戦頑張りたいと思います。コツコツやっていきます。

5位 諸橋愛

諸橋愛, 3日目11R, 寬仁親王牌, 弥彦競輪場

後ろからの展開になったのは2人で出した作戦です。でも最終的には「犬伏に任せる、普段敵なんだから、(自分が)勝てるように走ってくれ」と言ってありました。古性も一緒に出ていくかなあと思っていましたね。

仕掛けるのはもっと早いタイミングが良かったかもしれないけど……でもこれが最後じゃなくて、普段は敵だから。お互いの手の内もあるので、遠慮してあまり言いませんでしたし、聞きませんでした。これで離れたら僕の力不足だから、と。

後輩が一緒に決勝に上がってくれればもっと濃く作戦を練ることもできるだろうし、今回、まだまだ「ある」かなと感じます。

6位 河端朋之

犬伏くんが後ろになった時点で「どこかで一発」というのはありそうだと思っていました。諸橋さんの動きを見てしまったところはありましたが、犬伏くんが出きれてないのでどのみちキツかったとは思います。でも良い目標にして踏み込んでいくことはできましたね。

すごい声援でした。この舞台に勝ち上がれて、また走りたいなと思いました。

今回は犬伏くんと連携はしませんでしたが、これが太田海也くんだったり取鳥雄吾くんだったりしたら、僕も(連携を)譲らなかったと思います。今回は自力でいっても良いなと思いました。

いけるなら「僕が前で」という気持ちはまだまだあります。レースしててもその方が納得できます。

7位 小松崎大地

あと何回チャンスがあるか分からないから、しっかり勝負をしようと思っていました。もっと自信を持って、逃げ切れると思って仕掛けていれば違ったんだと思います。そこまでの自信を持って走れなかったことが敗因だと思います。

こういう展開でもしっかり勝負できる脚を作ることが第一だと思います。諦めないで、必ず獲るという気持ちでやっていきます。

8位 犬伏湧也

状態は悪くありませんでした。もう1回自分が鍛え直すだけです。力をつけて走れたら良いなと思います。

9位 和田健太郎

怪我は今のところ大丈夫です、痩せ我慢してます。もう一歩前に行ければ面白かったんですけどね。ちょうど絡むところで、落車するべくしてしたなと思います。しょうがないですね。

完全優勝がかかってましたが、結局プラマイゼロかマイナスになっちゃったかな。まだ頑張れる、というのだけ。しっかりケアしてまた頑張りたいと思います。

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