自転車トラック競技で成績を出したものが優先的に選出される『第32回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)』。2023年10月19日から22日の4日間、新潟県弥彦競輪場で開催される。日本ナショナルチームからは窪木一茂、太田海也、寺崎浩平、小原佑太、山﨑賢人、中野慎詞が出場。
本開催初日には「日本競輪選手会理事長杯」「特別選抜予選競走」が実施。この記事では初日特別レースと、ナショナルチームメンバーの前検日コメントをお伝えする。
6R8番車 窪木一茂
2022世界選手権トラックにおけるスクラッチ銀メダルによって本開催への出場権を手にした窪木。チームブリヂストンサイクリングにも所属し、トラック中長距離種目やロードレースにも出場している。「競輪と中長距離の二足のわらじ」をこなす窪木にとって、初のG1出場だ。
初のG1 、舞い上がらないように……「勉強しに来ました」という気持ちです。一発かましたい気持ちはありますが、レベルが高いことはわかっています。一流の選手の乗り方や体つきを見て、持ち帰りたいと思います。『ツール・ド・九州』が終わったばかりですが、前回と同じフレームですし、今のベストを出すことはできると思います。
諦めずに走るので、穴狙いで目標にして欲しいです。
8R2番車 太田海也
Q:オールスター(8月)以来の競輪です。準決勝敗退となったレースでした。
初めてのG1で、良い意味で緊張していた開催でした。世界選手権の後ということも踏まえると、落ち着いて走れたのかなと思います。
Q:その中でも3回1着になっています。
レース展開は、先輩方の方が圧倒的に上手です。その辺りは修正が必要ですが、脚力だけで言えば戦える位置にいると感じました。
Q:デビュー以来、選手として順調ですか?
全然順調ではないと思います。一歩進んで、一歩下がって、の繰り返し。できるだけ皆さんが見たいようなレースをしたいと、常に心がけています。
Q:アジア競技大会にも出場されました。
日本チーム全体として、万全の準備をして挑んだ大会というわけではありませんでした。その中で自分の実力を発揮して、チームスプリントとスプリントで2つの金メダルを獲得したことは自信になりました。しっかり練習しており、負荷として問題はないと思っています。
Q:この開催に向けて、体調面はいかがですか?
アジア競技大会の後に少し休んで、ハードな練習を2週間したから今開催に入っています。体の疲労はありますが、明日(初日)走る時は元気な状態になっていると思います。今日自転車に乗れるので、感覚をすり合わせていきたいと思います。
Q:弥彦のイメージは?
先輩方や中野浩一さんに「直線が長い」とは伺っています。そういった点を意識したレースをしたいと思います。初日はどんな展開になっても、自分が主導権を握れるよう心がけたいと思います。
1R1番車 寺崎浩平
Q:前回は青森の共同通信社杯でしたが、振り返っていかがですか?
フレームなど一式変えて入ったんですが、初日・2日目はセッティングがイマイチな感じで、ようやく3日目でセッティングが合った感じでした。2勝して締めれたのでそこは良かったと思います。細かいところのセッティングは実際に走ってみないと出なかったですね。
今回は共同と同じフレームを持ってきました。久々に乗るので、また感覚を戻していきます。
Q:体調面はどうですか?
疲れもなく、全然問題ないです。
Q:弥彦のイメージは?
初めてですがあまり特徴など聞いてないですし、そういった先入観を持たずに走りたいと思っています。400mバンクはどこでも平気な気持ちで走っています。
Q:初日1Rの1番手。オープニングレースです。
しっかり行けるところで行けば、あとは後ろがしっかり止めてくれると思います。
5R3番車 山﨑賢人
Q:前回の共同通信社杯では落車されましたが。
擦過傷だけで、ちょっと打撲があるくらい。今はもう問題ありません。以降は普通に練習してきました。いつものナショナルチームの練習ですね。自転車は、新車ではないんですが別のフレームに変えました。
Q:共同通信社杯では体調面はいかがだったんでしょう?
普通でしたね、特に良くも悪くもなく。着に波があるのが申し訳ないです。組み立てに問題があるかなと思います。
Q:弥彦のイメージは?
初めてなので、どうなんですかね……今から乗ってみて確かめます。
Q:初戦はどのように走りますか?
自力で、先頭で頑張ります。
※小原佑太も出場予定だが、タイミングが合わずインタビューができなかった