佐藤水菜が初代チャンピオン!『第1回オールガールズクラシック(G1)』

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優勝:佐藤水菜

Q:新しいG1の初代女王です。

「初代女王」はこれから先絶対に名前を挙げてもらえる重要な大会だと思っていたので、ここで勝ったことで後世に自分の名前を知ってもらえるチャンスが増えたかなと思います。嬉しいです。

とはいえ「獲れたらいいな」と思うくらいで、強く意識していたわけではありません。強く意識するとダメになることは自分自身でよくわかっているので、こだわりすぎず、でも「なれたらいいな」の気持ちで挑みました。

Q:レースは6番手からでした。

本当に1周半いくつもりでいました。自分のことを牽制していたことは分かっていたので、タイミングは来るだろうなと思いながら走って、行けるところから行きました。

Q:最初に目の前にいた児玉選手が、その次に太田選手が仕掛ける形でした。

自分が最初に仕掛けるつもりはあったんですが、先に前の選手が仕掛けたのでそこは冷静に見て。浮かされないようにだけ気をつけていました。まくるところでは別の選手のスピードに合わないように、とにかく「前へ、前へ」という意識でした。

Q:優勝の確信はどのあたりで得ましたか?

4コーナーの下りです。下り切る前に自分が先頭になったことがわかったので、あとは差されないようにと思っていました。でもほぼ確信していました。

雨で自転車が勝手に進んでしまう感じだったので、そこのコントロールには気をつけていました。だからこそどこからでも行けると思ったし、どこからでも良いと思っていました。

Q:3連勝の完全優勝です。体調面はどうだったのでしょうか?

今日朝起きた時点で、気温も下がっていてとにかく寒かったです。体調コントロールがまだまだ下手で、海外レースでも熱を出すことは過去にもありました。とにかく今日は熱が出ないように午前中しっかりお休みして、レースが近づいたらレースモードに切り替えた感じです。体調をうまくコントロールできたなと思います。

Q:これでガールズグランプリ出場の権利を得ました。

初日のティアラカップもそうですが、(確定で準決勝に上がれるので)自分の好きなレースができる、試してみたいレースができるという側面があると思います。自分にとっては、次の競輪祭で「絶対に獲らなきゃ」じゃなくて「試してみたいレースができる」という精神状態で入れる。あと1ヶ月しっかり練習して、自分のやりたい新たな戦法などを試してみたいと思います。

Q:競輪祭、そしてグランプリ、さらには来年のパリオリンピックも期待されるところです。

競技において、今の自分の実力では金メダルは難しいところです。スプリントの予選タイムが伸び悩んだ時期も長かったですし、アジア競技大会で日本記録を出せましたが、上位の選手はさらにコンマ3秒速い。半年以内にしっかり追いついて追い越さないと厳しいと感じます。

1日1日を大事に、もっとトレーニングをしていきます。現状で満足したら終わりという危機感を持っています。

2着:吉川美穂

佐藤選手と太田選手が来たときに出ることがポイントかなと思っていました。太田選手が来たときにどっちに行けば良いか迷って、そこで佐藤選手が外からすごいスピードで来ましたね。一瞬行き場をなくして、自分としては残念でした。

(尾方選手と太田選手の間が)空いたのが見えたので行ったんですが、詰まってバックを踏む形になってしまいました。でも最後4コーナーから踏み直して伸びることができました。

脚の状態が良かっただけに、もうちょっと展開が良ければ優勝もあったんじゃないかと思います。悔しいですが、G1で決勝に乗って2着になったこと、そしてサマーナイトフェスティバルと続けて決勝2着になれたことは自信になります。もっともっと脚をつけてこういう競走でも勝てるようになりたいと思います。

3着:久米詩

番手に入ってからは自分から仕掛けるしかないと思い、タイミングを見計らっていました。動き自体は良かったんですが、脚が足りなかった感じですね。課題はいっぱい残るので、トレーニングでカバーできればと思います。

https://twitter.com/utachari0903/status/1709582723646623836

4着:児玉碧衣

着いていって2着・3着は嫌だったし、りゆさんが車間を切ったのもあったし、雨だしで、自分から動くつもりはありました。ナショナルチームに獲らせたくなかったですね。でもまだまだ自分の脚力が足りないということだと思います。

いっぱいいっぱいすぎて、後ろの状況も誰に抜かれたのかもわからなかったです。1周半はキツいですね!3日間を通して特別に調子が良いでも悪いでもなく、普通な感じ。イマイチでした。

5着:石井寛子

スタートで滑りました……そこから素早く切り替えるのができなくて、引きずってしましました。スタートが8割を占めた感じ。自分の走りができませんでした。

6着:尾方真生

先輩たちの方が脚が上なので、また練習します。

7着:太田りゆ

児玉選手が動いたことに体が反応してしまいました。タイミングのミスです。今日の展開で昨日(準決勝)のタイミングで踏めてれば、今日よりは良い結果だったんじゃないかと思います。

ここ最近のガールズケイリンでは大きなミスなくやれていたところで、今日は完全に焦りによるミスをしてしまいました。自分に対して後悔の残るレースをしてしまったと感じます。

11月に競技のクラス1大会『ジャパントラックカップ』を控えています。これは大きな大会というわけではなくて、トレーニングの通過点という感じで挑むものになると思います。その直後が競輪祭。(大会スケジュール的に)今日で一旦落ち着くので、今日の悔しさを切り替えます。

『第1回競輪祭女子王座戦(G1)』出場予定選手発表/2023年11月・小倉