2023年10月1日、松戸競輪場にトップガールズケイリン選手たちが集結した。

10月2日から4日の3日間、松戸競輪場で初開催される『オールガールズクラシック』。本年から新設された女子のG1レースで、唯一の「女子のみ(オールガールズ)」の開催。ガールズG1レースの中でも最も格式高いものとして位置付けられる。

10月1日の前検日には出場選手たちが集結、共同インタビューに臨んだ。この記事では初日の特別レース「ティアラカップ」に出場するメンバーと、アジア競技大会から帰国したばかりのナショナルチームメンバーのコメントをお伝えする。

初日12R ティアラカップ

ガールズグランプリ2022の1〜3位選手と、選考用賞金獲得額上位者によって選出される特別レース。10月2日の12R(発走予定時間 20:25)にて実施される。

車番 選手名 府県/期別
1 柳原真緒 福井/114期
2 奥井迪 東京/106期
3 山原さくら 高知/104期
4 久米詩 静岡/116期
5 児玉碧衣 福岡/108期
6 坂口楓華 京都/112期
7 尾方真生 福岡/118期

1番車:柳原真緒

Q:前回の向日町はいかがでしたか?

判断ミスもありましたが、バンクが重い中で行った下条(未悠)さんが強かったですね。下条さんが思ったよりかかっていたので自分も伸びきらなかったです。

Q:ここのところ勝ち切れていないように感じますが、ご自身としては?

練習の感じもあまり良くなかったです。ここに向けて少し良くできたかなと思います。ひたすらバンクに入ってバイク誘導などをしていただきました。「流れない感覚」は今までよりないと思います。

Q:パールカップもあまり感触は良くなかった?

はい、その中でも決勝には上がることができました。今の方が感じは良いです。

Q:G1レースとなります。

松戸バンクですし、自力を出さないと1着は難しいと思います。コメント的には「自力自在」と出しましたが、行けるところでしっかりいかないとなと思います。

初日ティアラカップで1番車をいただいているので、ここで力を出し切って勝ち上がりに繋げないとなと思います。

2番車:奥井迪

Q:前回の開催を振り返っていかがですか?

直前の練習の感覚は良かったんですが、それを活かせなかったと感じます。でも長い距離を踏めたのは良かった点です。決勝戦は思うようなレースができず、課題が残ったと感じます。本当なら叩いて出切りたいところでした。

Q:とはいえ、冷静に後ろに入る姿も見ることができました。

「厳しいかな」と思ってたまたま空いてたところに入った感じです。たまたま運が良かった、というレースでした。

Q:そこから直近の調整はどのように?

ミッドナイトだったので体調を整えることを優先してきました。練習もしっかりして、状態としては今年1番くらいの出来だと思います。気持ちの面でも前向きに入ってこれました。

自転車などを変えることはなく、踏み出しという課題に照準を合わせる練習をしてきました。

Q:ガールズG1レースです。

こうやってG1ができたことによって誰にでもガールズグランプリの出場チャンスが巡ってくるようになりました。チャンスをしっかり掴みに行く気持ちで臨みたいと思います。

今年のグランプリは立川なのでもちろん出たい気持ちがありますが、賞金ランキングとしては厳しい状況です。G1にピークを持ってくることが、そういう意味でも重要だなと感じますし、チャンスをいただけてるなと思います。

Q:そんな中、勝ち上がりに優位なティアラカップへ出走します。

ティアラカップがあることを知って、数ヶ月前から松戸に照準を合わせて取り組んでこれました。

Q:昨年も別レースではありますが、同じ名前の「ティアラカップ」で優勝しています。

初のビッグレース優勝でしたので、思い入れのあるティアラカップです。去年は運というか、力以上の走りができたレースだったなと思うんですが、同じティアラカップであるだけに今回もがんばりたいと思います。

Q:ティアラカップはどのように戦いますか?

みんな動けるタイプなので、立ち遅れたら終わりだと思います。積極的に仕掛けていきたいと思っています。

3番車:山原さくら

Q:前回の玉野開催はいかがでしたか?

連日良い動きはできてたので、最終日も自信を持って走れたら良かったなと思います。決勝はちょうど見れる位置になってしまったのもあり、仕掛けたい思いはあったのですがうまくできませんでした。でも前回の失敗を活かそうと、気持ちを切り替えて練習してきました。

Q:期間あまりありませんでしたが、直近はどのように過ごされましたか?

状態的にはとても良かったです。特に追加する感じではなく、いつもの練習をしてきました。しっかり攻めるレースができたらいいなと思います。

Q:体調面は?

ミッドナイトが続いてたので、朝がキツくて……でも今回はナイターですし、明日(初日も)遅い時間のレースなので、それは良かったなと思います。

Q:前回のG1、パールカップでは悔しい思いもされたかと思います。

怪我明けだったんですが、思った以上に走れたんですよね。そこからサマーナイトに繋がったので、怪我が戻ったりしつつも成績自体は維持できてると思います。

今回も強い人が集まっています。「どこまで自分の脚が通用するか」と楽しみな部分もあります。

Q:松戸のバンクの印象は?

333mバンクに苦手意識がありましたが、防府のバンクで練習するようになってから慣れてきたと思います。前々を攻めていきたいですね。良いメンバーが揃っているので、後手じゃ通用しないと思います。初日は自力で走ります。

4番車:久米詩

Q:前回は高松でした。振り返っていかがですか?

初日2日目はぼちぼちだったんですが、最終日は気持ちの弱さが出てしまいました。仕掛けどころをミスしてしまったなあと感じます。少し早めに踏んでたら……タイミングも含め全部が悪かったと思います。

Q:直近はどのように過ごされましたか?

体調と調子はとても良い状態で来れたので、あとは思い切って仕掛けられるかどうかかなと思います。

Q:前回のG1、パールカップは悔しい結果でした。それ以降意識して取り組んできたことはありますか?

ここに向けて色々調整してきた部分はあります。333mバンクですので一瞬の判断が重要になってくると思いますので、レースで仕掛けどころなど普段のレースから意識してきました。

Q:初戦はティアラカップです。

全員が強いので、力を出し惜しみすることなく1着を目指したいです。自力基本で行きます。

柳原真緒, 奥井迪, 山原さくら, 久米詩, 児玉碧衣, 坂口楓華, 尾方真生, オールガールズクラシック, 松戸競輪場

いじめられる久米

柳原真緒, 奥井迪, 山原さくら, 久米詩, 児玉碧衣, 坂口楓華, 尾方真生, オールガールズクラシック, 松戸競輪場

5番車:児玉碧衣

Q:前回は久留米で優勝されています。

腰を痛めてしまって、思うような練習もできず、全体的に脚力が落ちたと感じる中での久留米開催でした。今は腰も問題なく、練習もしっかりやってきています。タイムも戻ってきました。

Q:ケアをしながらの練習でしょうか?

そうですね。あと脚力が圧倒的に落ちているんで、「戻す」ところをがんばってきました。前回よりは良い状態だと思います。

Q:2度目のG1です。

パールカップを獲ったけど満足はしていません。ここも獲って帰りたいなと思います。パールカップで優勝したからこそこの開催に乗れたので、そこも大きいと感じます。初日は自力で走ります。

6番車:坂口楓華

Q:2回目のG1です。

正直なところ一番ピークだったのが岸和田(パールカップ)だったので、落ちてはいるんですが、状態も気持ちも上を向いています。自分の今の最善を尽くして戦いたいと思います。

Q:パールカップの決勝レースは自信になりましたか?

選手生活の中でも「一番走れてる」と感じていました。自信のある、勝てると思える中で戦いましたが、残念な結果に終わってしまって、1回モチベーションは下がりました。立て直すのが大変でしたが、まだチャンスはあるので、タイトルが獲れるまで頑張ろうと思います。

Q:直近の体調などは?

ミッドナイトが続いたせいもあって体調を崩してしまっていたんですが、練習もちゃんとできて、今のところ走れる状態ではあります。どうなるかはわからないですが、自分の際っ前を尽くして走りたいと思います。

松戸は優勝もしていますし、相性は良いと思います。自力で頑張ります。

7番車:尾方真生

Q:直近の走り、状態はいかがですか?

いつも通りです。最近は蓋をされるレースも多いんですが、前場所も含め冷静に走れているかなと思います。

Q:組み立ての対応力などもついてきた?

レースを見ながら走れるようにはなったけど、「ここ」という場所で踏み出しが遅れてしまうことは、まだまだあります。そこが今の課題だと感じます。

Q:直前の体調・調整などは?

毎日しっかり練習してきました。

Q:パールカップに続いて2回目のG1です。

初日に苦手意識があるんですが、今回は特選スタートなのでいつもよりは気持ちが楽です。初日は自力で走ります。

ナショナルチームメンバー出場レース

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