「競輪とオートレースの補助事業」新CMが、2023年10月6日より放送される。

「競輪とオートレースの補助事業」とは?

公益財団法人JKAが競輪とオートレースの売り上げの一部で実施する社会貢献事業(補助事業)。その対象は多岐にわたり、トラック競技やロードレースの大会開催の補助や、福祉車両購入の補助、そして「研究への補助」も行われている。

今回の新CMは「研究への補助」にフォーカスしたもの。このCMの撮影現場に潜入させていただいた。

東京工業大学

撮影現場となったのは東京工業大学の大岡山キャンパス。キャンパスに入ってすぐの場所にある、大きくて綺麗な施設「Taki Plaza」の大階段に集まっていたのは4人の学生だ。

彼ら・彼女らは補助対象となっている「網状索道自走機と投擲・被投擲機による相互接続型構造可変ケーブルロボットシステムの研究」を行う菅原雄介准教授の研究室に所属する、現役バリバリの学生たち。

……なのだが、「あれ?もしかして役者さん?」と思ってしまうほどの自然な振る舞いっぷり。監督からの「もっとパソコンを覗き込んでみようか」「手振りを加えてみて」などの指示をスマートにこなしている。

肝が据わっていてすごいなあ、パソコンを見ながらガチの研究の話をしてるのかな、と思いきや……

「プラスルとマイナンが……」「ライチュウが……」

え、ポケモン!?

後から聞いてみると、1人の学生さんのパソコン(私物)の壁紙がポケモンだったため、「何か話している雰囲気で」のオーダーに応えるためにとりあえずポケモンの話をしていたという。

実際のCMではこのシーンは使われなかったのだが、微笑ましい一コマであった。

ロボット登場!

大階段での撮影が終了。次は場所を移動し、いよいよロボットの登場となる。

今回の主役とも言えるこのロボットは「網状索道自走ロボット」。紐を伝って走行するロボットだが、紐が分岐し、網状になっていてもそれを伝って移動することができるという特徴を持つ。

現在空間移動するロボットといえばドローンが主流だが、「網状索道自走ロボット」はケーブルを事前に張っておけば自在に移動することができ、加えてドローンより小規模で安く作れ、操作も簡単。すでに野生動物の観察などに活用されている。

将来的には災害現場の定期的な観察や、ドローンより雨風に強いことを活かし、孤立した場所への物資の運搬などにも活用が見込まれるという。

このロボットは構想から6年ほど経っているが、その初期からJKAの補助事業を受けており、現在4期目。「未来のための研究」にJKAの補助事業が大きく役立っていると言えよう。

競輪とオートレースの補助事業 CM撮影, 東京工業大学

菅原雄介准教授

CM放送は10月6日から

新CMには東京工業大学の映像のほか、広島大学の「多腕ロボットの優先度付きマルチラテラル制御」の映像も加えられて制作されている。

テレビでの初放映は

2023年10月6日(金)日本テレビ(関東ローカル)
22:54~23:00 My Turning Point
※放送時間変更の可能性あり

内を予定。JKAの公式YouTubeではすでに公開されているため、合わせてチェックしていただきたい。

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