2023年9月4日から7日にかけて、日本競輪選手養成所の第2回記録会が実施された。

誰がゴールデンキャップを獲得するのか?

「記録会」とは、競輪選手を目指す候補生たちの「定期テスト」のようなもの(今回の記録会は卒業考査も兼ねている)。自分の実力を確認するだけでなく、良い成績をおさめると「早期卒業」として一足早くプロ選手デビューするチャンスもある。

注目されるのは、能力に秀でた者の証「ゴールデンキャップ」を誰が獲得するのか。

第1回記録会では仲澤春香が唯一ゴールデンキャップを獲得。男子候補生は獲得者ナシだった。

仲澤春香がゴールデンキャップを獲得!山崎、阿部、中石は惜しくも届かず 第1回記録会/日本競輪選手養成所 第125・126回生

 

今回の第2回記録会は、養成所としては3年ぶりの夏季帰省直後の実施。これまでの養成所での訓練の成果だけではなく、帰省中の自主練習の結果も試される記録会となった。

なお一部候補生は別日程にて測定を行う予定で、世界選手権(ジュニア)に出場していた山崎歩夢もこれに含まれる。

順延で実施された最終日

9月4日から6日の全3日で行われる記録会。2日目までの測定を終えた時点で早期卒業タイムをクリアしている候補生はゼロだが、男子(125回生)は11人、女子(126回生)は2人がゴールデンキャップ獲得圏内、という状態。

しかし運命の最終種目(男子3000m/女子2000m)は雨天により順延となり、翌7日に実施されることとなった。

女子(126回生)

仲澤春香, 第125・126回生第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK)

仲澤春香

女子でゴールデンキャップ獲得可能性があったのは、第1回記録会で唯一ゴールデンキャップを獲得した仲澤春香と、第1回記録会で唯一の総合A評価だった中島瞳。

しかし残念ながら、両者ともゴールデンキャップ基準タイムには到達せず。

中島瞳, 第125・126回生第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK)

中島瞳

ゴールデンキャップ獲得こそならなかったものの、第1回記録会では1人のみだった総合A評価が、今回は9人へと大幅に増加。

女子全体として、成長が評価される結果となった。

男子(125回生)

松本昂大, 第125・126回生第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK)

松本昂大

続いて実施された男子3000m。1組目で出走した松本昂大がいきなりゴールデンキャップ獲得タイムを記録し、そこから3組目までの間に5人立て続けにゴールデンキャップを獲得する。

阿部英斗, 第125・126回生第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK)

阿部英斗

谷内健太, 中石湊, 第125・126回生第2回記録会, 日本競輪選手養成所(JIK)

谷内健太, 中石湊

約60人の候補生が出走する間、途切れることなく続く応援と喝采。

そして、倒れ込む走者たち……

最終組で出走した森田一郎もゴールデンキャップタイムをクリアし、最終的に7人がゴールデンキャップ獲得となった。

ゴールデンキャップ獲得メンバー インタビュー

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