1番車:平原康多(準決勝11R3着)
Q:準決勝での、中野慎詞選手のつっぱりは想定通り?
そうですね、つっぱられたらもうああするしかない感じでした。
Q:吉田有希選手もそのつっぱりに粘りました。それを番手の眞杉匠選手が冷静に見るような形でしたが、その後ろについて、平原選手としては?
吉田選手は意地のぶつかり合いをしてくれました。眞杉のタイミングに任せていました。バック過ぎに眞杉が詰まってきてしまって、嘉永(泰斗)が見えたので「大丈夫かな!?」って一振りしたんですが……いらない感じでしたね(笑)
(その動きで内に入られて)ミスなのか油断なのかわからないですが、松本(貴治)があそこに入ってくる選手という意識が薄かったのかなと思います。
Q:地元のG1で決勝進出です。
走るたびに体が良くなる感じがあります。昨日(シャイニングスター賞・18日)に落車させてしまった選手がいるので、そういう思いを背負いたいと思います。
2番車:犬伏湧也(準決勝9R1着)
Q:準決勝の最終バックを取っての勝ち上がりです。
作戦通りといえば作戦通りでした。良いペースで行けて良かったです。
Q:犬伏選手待ちのようなところもあった?
そうですね。山口(拳矢)くんの牽制がすごかったですが、ジャンくらいに山口くんが前に言ってくれたので、それを目標に行くだけでした。ちょうど2センターくらいで隊列もブワッと上に浮いたので、スピード差をつけて行けました。
Q:前との距離がかなりあったようですが。
たぶん詰めていってくれるだろうと思っていたので、焦らずに信じてやりました。
Q:踏み直しはいかがでしたか?
割と良いスピード感で行けたと思います。脚の状態も良さそうです。アップの時から脚の状態が良かったので「やれるかな」という思いがありました。
Q:5月のダービーでも決勝に上がっています。
ダービーでの準決勝では脇本(雄太)さんの圧倒的な強さに太刀打ちできない、というのがありました。決勝には上がれましたが、不甲斐ないところがあって。今回、脇本さんは(18日シャイニングスター賞での)落車で残念だったんですが、古性(優作)さんもいる中で仕掛けられました。これは大きいことだなと思います。
Q:決勝戦に向け、意気込みを。
ダービーでは9着で終わっているので、確定板に行ってラインで決まるように意識して走りたいです。
3番車:山田庸平(準決勝9R2着)
Q:どの辺りからニュートラルに入りましたか?
(山口)拳矢くんを乗り越えてからですね。4コーナー、ホームはキツかったです。前回は離れてしまったし、雨が降ってつきづらい中でつくことができました。犬伏くんも強くなっている中で、自分の力もちょっとついたなと思います。
Q:自信がついてきた?
今回の追走について、犬伏くんの走りと比較してみると、割と大丈夫だなと感じます。でも出切ってからは思いっきり勝負してもいいんじゃないかと思って勝負してみたんですが、まったく抜けなかったですね。
状態も、自分が思っているよりはだいぶ良いようです。
Q:コンスタントにG1の決勝に乗っています。いつも「経験」とおっしゃられていましたが、今回については?
まだたまたまで、展開とメンバーに恵まれているだけだと思います。まだまだです。「チャンスがあれば」といつも思っていて、その準備はしっかりしようと思います。
4番車:吉田拓矢(準決勝10R2着)
Q:どのようなレースを考えていましたか?
2日目3日目で中途半端な感じになってしまったので、今日(準決勝)はダメでも行こうと思っていました。行けて良かったです。
Q:太田海也選手が出切ってからすかさず巻き返す形でした。
あそこで行かないと、どっちにしろ勝負権はないと思っていました。体がうまく反応してくれました。脚の感じは良く、あとは気持ち次第という状態。今日はその「気持ち」が強く出たのだと思います。
Q:G1の決勝は2022年の寬仁親王牌以来でしょうか?
そうですね。その時は眞杉(匠)のおかげで乗れた決勝でした。こうやって自力でまた乗れたのは、とても自信になります。
Q:決勝に向けてやることは?
あとは気持ちを強く持って、やるだけです。関東で優勝者を出せるように頑張りたいです。
5番車:古性優作(準決勝9R3着)
Q:シャイニングスター賞(18日)の事故があった中での準決勝でした。
一杯一杯ですね。欲を言えばもっと、3人で勝ち上がるチャンスのあるレースができたかなと思うんですが……ジャンで全て終わってしまった感じですね。
Q:ジャンのところでは1回出るかどうかの判断だったかと思います。
ジャンで出るか、もうちょっと早い段階で1回先頭に立つかだったと思います。
Q:前日の事故を経て、自転車などは?
自転車は曲がっちゃったんですが、元に戻してもらいました。あとは自分の持てるもので何度か頑張っています。かなり厳しい状況ではあります。体の方は、左の股関節にピキッとした痛みがある。怖いなという感じはありますね。
自力の(山田)久徳さんに3番手に回ってもらったので、本来ならそれを加味したレースをしなければいけませんでした。本当に現状、ちょっと残念です。
Q:決勝戦までにできることはありますか?
痛めたところが固まってくると思うし、日に日にキツい状態になるとは思います。強い気持ちを持って、精神力で走りたいと思います。
6番車:武藤龍生(準決勝10R1着)
Q:地元でG1決勝です。
とても嬉しいです。応援もたくさんしてもらってたので、抜いたか抜いてないかは定かではなかったんですが、応援してもらった感謝という意味で手を挙げさせてもらいました。
地元のG1は競輪人生で一度あるかないか。決勝に乗りたいと思って練習してきました。形になって良かったです。
Q:準決勝では早めのタイミングから吉田拓矢選手が駆ける形でした。
まずはついていくことからがスタートだと思ったので、まずはそこを。出切ってからは拓矢がすごく良いスピードだったので、あとは自分も3着に入れるように、という感じで踏みました。
Q:踏んだ感触などは?
2走目もそうだったんですが、いつもより伸びる感じがありました。感触は良いですね。地元はいつも調整が難しいんですが、今回はうまくできたかなと思います。
Q:決勝に向けて何かやることは?
自転車はいじる必要はないと思ってます。5走目ですので、体のケアをしっかりしようと思っています。地元のG1、悔いのないようにゴール線を駆け抜けられるようにしたいと思います。
7番車:清水裕友(準決勝10R3着)
Q:太田海也選手に前を任せての準決勝でした。
初手は予定通り。ちょっとダッシュがすごかったですね。つき直してからは余裕があったんですが、そこにすぐ吉田(拓矢)くんが来たのが衝撃的でした。見たら横にいたんですよね。「海也のスピードに、そこまで来たか……」という感じでした。
僕としては何もできずに、連日前の後輩のおかげで、という感じです。
Q:最後は踏み込んで3着に入りました。
僕が海也を抜ければ3着だし、そうでなければ海也が3着かなというところでした。バックで自分も切り替えちゃったんですが、まだ海也も踏めてたので、う〜ん、なんか……自分としては「ゴールしたら3着だった」というだけのレースでした。
何にもできてないので、海也に迷惑を掛けたなという気持ちが大きいです。「決勝に乗った」ということより「何もできなかった」が大きいです。あれだけ行ってくれたのに、申し訳ないです。
Q:とはいえ、オールスターの決勝へ進みました。
夏で暑いですし、オールスターにはすごく苦手意識がありました。前回落車してどうなるかなとも思ったし……でもいざ入ってみると状態も悪くないです。でも今日は苦しかったですね。
Q:決勝に向けてやることは?
何もしない予定だったんですが、今日(準決勝)のレースで離れかけてますので、大きなことはしないですけど、何かするかもしれないです。考えます。
8番車:松本貴治(準決勝11R2着)
Q:自力の競争での準決勝でした。
車番が悪かったのでスタートの位置は少しでも前に、と考えていました。結果あの位置でしたので、そこからは流れに乗って行きました。
Q:周りの状況は見えていましたか?
はい。踏み合うだろうなとは思っていました。ジャンからは前も出ていくと思っていたので、それにしっかり続いてもう1個チャンスを作る感じでした。余裕があったので、しっかり対応できました。
Q:ここまで走ってみて、感触などはいかがですか?
自分の実力というよりは周りのおかげと、運の良さに尽きると思います。決勝はあんまり実感がないですね。
Q:初のG1決勝です。
嬉しいです。決勝はしっかり犬伏の番手で頑張ります。
9番車:眞杉匠(準決勝11R1着)
Q:どのような作戦での準決勝レースでしたか?
コマ切れだったので、わかんなかったですけど……(吉田有希選手が)頑張ると言っていたので、任せる形でした。たぶんあの並びでツッパリだなと思って、有希がうまく動いてくれました。
Q:だいぶ新田祐大選手の横で走りました。
あれで相当削られたと思いますし、自分も削られました。中野(慎詞)が絶対出させないという感じだったので、3番手を確保して後ろを確認しながら走りました。
Q:昨日(18日)は「かかってない」ともお話しされていました。
セッティングを少しいじって、昨日よりは良くなりました。でももうちょっと修正できると思います。