優勝:松浦悠士
Q:おめでとうございます。3連覇、率直な感想を聞かせてください。
しっかりワンツーができてホッとしています。緊張と楽しみ半々の気持ちで、連携することだけを考えていました。3連覇よりも、連携が決まったことが嬉しいですね。
Q:2年前の函館、去年の玉野と、同地区の選手と連携してきました。他地区の脇本選手と連携した上での優勝は、また違う感情がありますか?
そうですね、自分の力だったらどうだったかなという思いもありますし、やっぱり一番強い選手なので。あの長い距離を踏める力に強さを感じていますし、普段話す中で、人間性にも尊敬を感じています。そういう部分も連携の要因でした。
Q:作戦としてはどのようなものでしたか?
待って、という形でした。理想は単騎勢を入れないことでしたが、みんな出たので後ろから攻めていきました。
Q:単騎勢の動きがない中で脇本選手が仕掛けていきました。
どこから行くかは決めきっておらず、前が踏んでなければ行く、踏んでたらタイミングを見て……と話していました。追走しながら、その加速と粘りに改めて強さを感じました。
Q:前に出たあたりで、ちょっと落ち着くような感じはありました?
かかりがすごかったので「誰もこないだろうな」とは思いました。後ろを見る余裕もなかったんですが、バックで一応確認したら7番(松井)が見えて。どれくらい余裕があるかまでは確認できなかったんですが、2センターからは音が聞こえてました。抜けるか抜けないかは全然分かってなかったです。すごくかかってて、自分の脚もどんどん削られていましたから。
今日(追走して)、脇本選手の強さを再度実感しました。今後敵として戦うことを考えると、改めて「怖いな」と思いましたね。
Q:ラインを組む上で、さまざまな決断があったかと思います。
まず山田さんについて良いか聞いて、快く「ついてもいいよ」と言ってもらえました。そこから始まって、その次に脇本さんに「ついてもいいですか」と聞く形だったんですが……
これまで他地区の選手と連携することはありましたが、S級S班に上がってからは、近畿から東の選手にはついていませんでした。「ついたからには、結果を出す必要がある。下手な競走はできない」と強く感じていました。
Q:今後はG1優勝も期待されるところです。
G2で優勝できるということは、G1にも手が届くということだと思います。しっかりチャンスが来たときに取れるよう、日々の練習をしていきます。
今の調子を維持した上で脚力向上をしていければ、KEIRINグランプリ2023では去年・一昨年以上の勝負ができるのではないかと思います。
2着:脇本雄太
単騎勢を入れないのが理想でした。でもしょうがないですね。
ジャンからホームにかけて、一瞬新田さんのところが空いたので入ることも考えました。でもそれじゃあ意味がないというか、決まらない可能性も高いかなと。空いたらラッキーだけど、微妙なタイミングならいっか、と思って。
後ろに誰がついたとしてもスタイルは変わりません。これだけ対戦してきて松浦くんの力量は知ってるし、フィニッシュ前は抜かれるなと感じました。それでもチャンスがあると思ったから組んだんですが、強かったですね。
3着:松井宏佑
叩かれるような感じがあったので、脇本さんのラインにスイッチしました。1周回ってて脚がキツかったし、ちょっと踏み出しは遅れました。とはいえ早めに仕掛けたとしても脇本さんに捲られてたし……
(単騎でレースができたことで)収穫はあったと思います。
4着:山田英明
普通あそこで終わるところを、行ってもう1回伸びて最後踏み直して……スピードの落ちなさがすごかったです。自分の見えないところが見えたので、そこを取り入れて次のレース頑張ります。
4着:山口拳矢
隊列の動きは見えてて、スイッチしていく余裕はありました。調子自体は問題ないので、次のレースに切り替えて備えます。
6着:平原康多
こういうメンバーでフィニッシュ前勝負までいけてるのは、評価できる点だと思います。
8着:新田祐大
やられましたね。来るタイミングは分かってたんですが、松井が上手くタイミングを作ってて……あれが勝負どころでしたね。「追いかけすぎずマイペースに」と思ってしまっていました。
仕掛けはして、平原さんの前まで行けて。でもやることはやってダメだったので、これを踏まえて次のレースに備えたいなと思います。