落車を乗り越え、古性優作が2連覇

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優勝:古性優作

Q:優勝おめでとうございます。

去年は1人で走ってすごく寂しかったんですが、今年は脇本さんと稲川さんと3人で走ることができました。安心感もありましたし、リラックスして走れたと思います。

Q:新山選手が仕掛けたところで脇本選手が前を譲らず、突っ張るという展開でした。

基本はいつも通りの感じかなと思ってたんですが、突っ張ったのでびっくりしました。松浦くんがサラ足で4番手にいたのもわかりましたし、松浦くんの捲りと松井くんの捲りがどこからくるのかが気になる点でした。しっかり止めに行って、稲川さんにもチャンスのある走りをしたいと思っていて、ああいう形になりました。

Q:初日の落車からここまで、いかがでしたか。

状態も良かったですし、前検に入る時は考えもしなかったようなところからのスタートとなりました。精神的にも「崖っぷちからのスタート」だったんですが、ラインのおかげで優勝することができました。本当に、脇本さんと稲川さんのおかげだなと思います。

Q:表彰式では涙ぐむ場面もありましたね。

初日から1番人気で推してもらったのに落車して、お客さんにすごく迷惑をかけてしまいました。「地元の初日」で落車するのは精神的にもキツいところがあって……表彰式でのお客さんの声に、グッときてしまいました。

Q:2023年2つ目のタイトルです。年末の『KEIRINグランプリ2023』に向けて、新たなことは考えていますか?

いえ、調整をしてうまくグランプリに合うってわけでもないですし、目の前のレースだけを見るだけでもなく、村上義弘さんが作ってくれた(近畿の)競輪を守るために攻めていかなければいけない。G1に乗っても慢心せずにとにかくラインで決めること、1人でもグランプリに送ることを意識して走っていきたいと思います。

2着:佐藤慎太郎

ワッキーが誘導との車間を開けてなかったので、「やばい、突っ張られちゃう」と思って見ていました。響平の動き始めなども見て、ワッキーは突っ張るという選択をしたのかもしれません。早めにいけば下がったかもしれないし……次の教訓にしていければと思います。でもギリギリ松井は入れずに済んだんで、あれ(新山の動き)があったから2着に入ったかもしれないですね。

6番手からのコースの選択はできていたし、あのスピード域で2着を取れていますし、まだまだ限界は迎えていないと再確認しました。ダービーの時は5番手からの3着だし、脚的にも上がっていると思います。ダービーは3着、今回は2着。次は頭(1着)を狙って、日々を大事に過ごしていきます。

3着:稲川翔

前の2人が最高のレースをしてましたし、自分は自分の役割を全うして優勝を狙おうと思っていました。でも甘いっすね、最後。誰がきても内に入れないつもりで走ったんですが、慎太郎さんに隙を突かれました。

松浦が降りてくるイメージがあって、何回も同じ失敗をしていました。それが(松浦を警戒していたことが)裏目に出ましたね。ワンツーだったらワッキーも報われたと思います。

5着:山田庸平

山田庸平, 高松宮記念杯競輪, 岸和田競輪場

ワッキーはもしかしたら今日、先行するんじゃないかと思ってました。松浦が良い位置を取ってくれました。ワッキーが先行したから外はキツいんで内で勝負するしかなかったんですけど、やっぱり古性くんと稲川さんでなかなか内も行けず。難しいですね、外を踏む力をつけなければと思います。

G1の決勝は、毎回「最後かも」と思って走っています。今回は成長したのもありますが、九州のラインのお陰で決勝に乗れました。底上げしながらレースで経験を積んで修正していく、これを引き続き続けていこうと思います。

6着:脇本雄太

松井くんならまだ行かせてもいいかなと思ってたんですが、新山くんの先行は、ペースに乗ったら勝ち目がないと思っていたので突っ張りました。ジャンのところまで踏み合うようなら3番手もありかなと思っていました。

ジャンの時点で腹は括ってました。あとは古性くんとイナショーさんの3人で決まってくれればと思っていましたね。2人は地元ですし、かける思いがあった中で、できることをやったつもりです。

8着:松井宏佑

恥ずかしいっすね。良い着を狙いすぎたと思います。脇本さんが引くのかなと思ってたんですが……慎太郎さんが締めてたので内にも行けなくて……。郡司さんがついてくれていた中で、申し訳ないです。

脇本さんが突っ張るパターンも考えて、もう一個前でもよかったかもしれません。甘かったですね。普段の練習から色々考えてやっていきたいです。

次のグレードレースは7月15日(土)〜7月17日(月・祝)に函館競輪場で開催される『第19回サマーナイトフェスティバル(G2)』(ナイター)。8月には『オールスター競輪(G1)』が控えている。

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