優勝:児玉壁衣インタビュー
Q:パールカップ初代チャンピオンとなった、今のお気持ちを聞かせてください。
めちゃくちゃ嬉しいです、本当嬉しいです。
レースでは逃げる準備もしてたし、捲る準備もしていました。楓華が動いて詩の横でちょっと見合うような形になって、ペースがガタッと落ちたので「ここしかない」と思って思いっきり踏みました。
Q:踏み込んだ感触は?
初日と2日目を1着で来ているので、それが自信になりました。自信を持って、躊躇なく踏み込めたと思います。
風は強く感じたし、バンクもちょっと重いと思ったんですが、何もできないで終わるより何かして終わりたかった。後ろに莉子さんがいて「1周行ったら抜かれるかな」とも思ったんですが、「抜かれたらそこの練習をすればいいし」という気持ちでいました。全力で行けたところが今日の結果につながったのかなと思います。
Q:後ろで接触、落車もありました。
落車は音でしかわからなくて、誰が転んだのかもわからなかったです。でもモニターで後ろと車間が開いてることはわかったので「油断すると抜かれるぞ」と思って目一杯最後まで踏みました。
Q:完全優勝でもあります。
今年のスタートからあまり良い成績を残せなくて、「トップに戻れるかな」「トップで戦えるかな」と不安に思うこともありました。でもワイヤーを抜いてからはいつも通りに走ることができて、こうやって初のG1で完全優勝することもできて。これは今後の自分の成長とか、そういうものにつながるんじゃないかと思います。
この優勝でガールズグランプリの出場権を獲得できたことも大きいです。誰よりもしっかりグランプリに向けて調整をすることができます。そういったところを視野に入れながら、1戦1戦勝ち星を上げていきたいと思います。
Q:今後もレースは続きます。課題などはありますか?
なんだろうなあ……3日間気持ちの良い走りができたと思いますから、現状に満足せずレベルアップしていきたいと思います。
Q:年内にはあと2つG1があります。
やっぱり自分はお金が大好きなので!G1はすごく、ね、400って数字が出走表にも書かれてるみたいに(笑)、これからのG1も優勝すればたくさんのお金をいただけるので、そこを目標にしていきたいなと思います。
Q:ちなみに、今回の優勝賞金の使い道は決まっていますか?
バーキンが欲しくて!でもバーキンを手に入れるにはエルメスでいっぱい買ってるって実績が必要らしいので、まずはそこに注ぎ込んでいきたいと思います(笑)!
2着:久米詩
もうちょっと早く動いていたら……でもそうしたら落車に巻き込まれていたかもしれないですし、なんとも言えないですね。坂口選手が追い上げてきた時は、判断を一瞬迷いました。
もうちょっと車間が詰まっていれば差すこともできたかもしれませんが、吸い込まれる感じもなく、ただ1人で走っているだけという感覚でした。もうちょっと自分らしい走りができたら結果もついてくるのかなと思います。
3着:坂口楓華
みんなのテンポをずらしたかったんです。だから一旦切りに行ってからもう1回行こう、と思ってたんですけど、接触があって……バックでも詩ちゃんの外をいけるくらいの脚があったんですけど、そこで守りに入ってしまいました。最後の直線でかわそうと思ったことが3着になった原因です。終始余裕はありましたし、最後も脚が余っていました。
今開催を通じて「勝負ができる」という感覚を得ることができました。今後のG1では、選考順位で決まるのでしょうがない部分もあるんですが、外枠にならないようにしたいです。やっぱり内の選手は好きな場所から駆けられるので有利ですね。でも外は勉強になるので、今は苦しくても、外枠で勝てるよう脚をつけていきます。
4着:柳原真緒
反応が悪かったです。久米さんにしっかりついて行っていたらと思います、一旦開いてしまったのがダメでした。最後は外を踏みましたが、脚がなかったです。
決勝に乗れたことは良かったと思います。碧衣さんが強かったですね、すごく強かったです。また10月のG1で頑張りたいです。
5着:那須萌美
2日間の東のレースを見ていたら勝負どころからの並走が多かったので、中段を取ったとしても蓋をされて絡んで結局後方になっちゃうのかな、と。だから「誰かの後ろの良い位置」よりも「自分で良い位置にいよう」と考えていました。
今回のレースみたいな展開になるのが怖くて、前を取ってたところもあるんですよね。だから読み自体は間違ってなかったんですが、脚があればそこからまたひとつ動きができたはず。今回はただ脚がなかった、というだけです。運も味方してくれてG1の決勝に上がれましたが、次は実力で上がれたと言えるようにしたいです。
6着:荒牧聖未
上手に走れていませんでした。悔いの残るところです。内側を走っちゃったりしていましたから、もっと冷静さが必要です。今回、本当に優勝はしたかったですが、底上げをして、次はもっと強くなってしっかり戦うことが目標です。