ガールズケイリン史上初のG1レースが、2023年6月13日より岸和田競輪場にてスタートする。『高松宮記念杯競輪(G1)』と同時開催となるガールズG1レース『パールカップ』。初日・2日目は東西に分かれて勝ち上がり戦が実施され、3日目の決勝戦にて東西それぞれの猛者が一同に際し、史上初のガールズG1覇者が決定となる。
この記事では初日の想定番組と、前検日共同インタビューでの選手コメントを紹介する。
初日9R 西日本ガールズ予選
車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 山原さくら | 高知/104期 |
2 | 児玉碧衣 | 福岡/1108期 |
3 | 坂口楓華 | 京都/112期 |
4 | 吉川美穂 | 和歌山/120期 |
5 | 林真奈美 | 福岡/110期 |
6 | 那須萌美 | 宮崎/114期 |
7 | 當銘直美 | 愛知/114期 |
児玉碧衣
Q:最近は1着が続くようになりました。ご自身ではどのように感じていますか?
(怪我の治療として入れていた)ワイヤーを抜いてからは本来の自分の力を取り戻せている感じがします。乗り方とかも「こうやって乗るんだったなあ」と思い出している感じ。ワイヤーが入ってる時は「もうトップを目指すのは無理かな」と不安になることもありましたが、抜いてみたら「戻れる!」と思えました。良い時のタイムが出せるようになっています。
初のG1開催で緊張はしますが、「G1獲るしかガールズグランプリ2023は出られない」と思っているので、優勝だけを目指してきました。やってきたことを出せば十分に優勝を狙えると思います。
Q :初のガールズG1、どのように捉えていますか?
これまでは1月から11月まで賞金争い、長い「気を抜けない時期」がありました。G1なら獲ってしまえばグランプリ出場でき、短いスパンでの目標ができます。私にとってはとてもモチベーションに繋がりますね。初のG1、お客さんが食いつくようなレースをしたいと思っています。
Q:初日は9Rの2番車。戦い方を教えてください。
厳しい戦いになりますが、初日から気は抜けないと思っています。初日から全力で走りたいと思います。
吉川美穂
Q:全場所の武雄から中5日での参加です。
武雄では脚の状態も良く感じられましたので、今回も精一杯頑張って確定板を目指します。
Q:春先から現在にかけて、いかがですか?
自転車を変えたり体調を崩したりと、自分としては走れてなかったなと感じる時期でした。玉野から自転車を戻して、練習もしっかりできているので、調子自体は良いと思います。
岸和田で実施された合宿にも参加しました。柳原(真緒)と坂口(楓華)と(日野)未来と……バンクに得意苦手は特にないんですが、周りが強すぎてドン引きしましたね(笑)
初日は、自力自在で頑張ります。
坂口楓華
Q:連勝期間も含め、2023年のここまでを振り返っていかがですか?
去年の11月から福井の市田佳寿浩さんのところで練習を見てもらうようになって、セッティングなど色々変更しました。1戦1戦集中して自分のレースに徹して、それが結果につながったのだと思います。
Q:今開催に向けての準備などは?
レースに出ることより練習を多めに過ごしてきました。自信を持って出すだけだと思います。
Q:ガールズG1、どのように捉えていますか?
G1というクラスで走ってグランプリに行ける、そういう枠ができたことは嬉しいことです。意識しながら、集中してやっていきます。いつもと違うことをせずに決勝に上がろうと思っています。
Q:バンクの印象・イメージは?
軽くてタイムのでるバンクす。みなさんタイムは出るだろうしス。ピードレースになるだろうことはわかっています。自分の仕掛けどころを逃さずにレースをしたいと思います。
初日10R 東日本ガールズ予選
車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 奥井迪 | 東京/106期 |
2 | 鈴木美教 | 静岡/112期 |
3 | 尾崎睦 | 神奈川/108期 |
4 | 野本怜奈 | 埼玉/114期 |
5 | 細田愛未 | 埼玉/108期 |
6 | 飯田風音 | 埼玉/120期 |
7 | 岡本二菜 | 東京/118期 |
奥井迪
Q:前回の取手優勝から10日ほど空きました。
普段通りの練習で過ごしてきました。自分の課題もありましたので、ここに向けてその課題を中心に取り組んできました。
Q:ちなみにどのような?
最後半周からの踏み上げっていうか、まくられることが多かったので。あとは4コーナーからの踏み直しですね。この2点を意識して練習して、今年の中でも良い状態にできたかなと思います。
Q:初のガールズG1です。
1期生としていろんな思いを抱えてやってきました。去年ガールズ10周年を迎えて、こうしてG1もできて……レベルがどんどん上がっていくガールズケイリンの中で、また1つの魅力になるのかなと思います。自分自身もここに参加できるのを楽しみにしてきましたし、お客様にも良い走りを見せたいです。
Q:初日は10Rの1番車です。
積極的に動いていきたいと思っています。
鈴木美教
Q:直近の感触はいかがですか?
大宮開催ではこの開催に向け、ペダルやチェーンなどを初日・2日目で違うものを使って試していました。今回は元に戻った自転車で挑みます。体の状態も悪くありません。
Q:大宮開催のあとはどのように過ごされましたか?
いつも通り準備して、ケアもしてきました。
Q:初日をどのように戦いますか?
自力自在でお願いします。
初日11R 西日本ガールズ予選
車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 柳原真緒 | 福井/114期 |
2 | 小林優香 | 福岡/106期 |
3 | 尾方真生 | 福岡/118期 |
4 | 野口諭実可 | 大分/102期 |
5 | 杉浦菜留 | 愛知/118期 |
6 | 太田美穂 | 三重/112期 |
7 | 日野未来 | 奈良/114期 |
柳原真緒
Q:前回の取手での開催を振り返っていかがですか?
少しは体調を戻せた感じがありましたが、まだイマイチなところもあります。ここに向けてあげてくることはできました。ここまでの期間は調整というより、いつも通りの練習で来ました。
Q:岸和田で合宿もされたとか?
はい。近畿の強い人しかいない、という空気感の中で練習できたことが大きかったです。刺激になりました。
Q:昨年(2022)のガールズグランプリチャンピオンとして迎える、初のG1です。
地元地区で女子のG1が行われるとは思っていなかったので、気合はしっかり入っています。まずは決勝に乗らないと意味がありません。予選、準決勝の流れで、予選から順位だけでなく走りの内容も重要になると思います。1戦1戦集中してやるしかないと思っています。
Q:初日は1番車。どのように戦いますか?
自力自在で頑張ります。
小林優香
Q:平塚を走った後は病欠ということでしたが。
腰痛が悪化して2場所欠場しました。治療をしつつも、まるまる1週間はしっかり練習できています。状態は悪くないです。
Q:インパクトの大きなデビューを飾ったのも、この岸和田競輪場でした。
G1ができたことで目標設定がしやすくなりましたし、「ガールズのG1ができた」ということ自体が嬉しいものでもあります。初代チャンピオンとして名前を刻めるよう頑張りたいと思います。
ここに向けて仕上げてきた、というよりは怪我を治しながら、という感じ。はっきりと「万全」とは言えない状態ですが、そういった状態でもどのように準備をするかは競技生活も通じてしっかりわかっています。初日からしっかり集中して頑張ります。
Q:初日の戦い方を教えてください。
勝負どころを見極めて、しっかり1着を獲れるレースをしたいと思います。
初日12R 東日本ガールズ予選
車番 | 選手名 | 府県/期別 |
1 | 石井寛子 | 東京/104期 |
2 | 小林莉子 | 東京/102期 |
3 | 久米詩 | 静岡/116期 |
4 | 鈴木奈央 | 静岡/110期 |
5 | 藤田まりあ | 埼玉/116期 |
6 | 荒牧聖未 | 栃木/102期 |
7 | 田中まい | 千葉/104期 |
石井寛子
Q:ここ3場所を振り返っていかがですか?
勝ったり負けたりしていますね。走れない場面が多くて、勉強になっています。
Q:直近の小田原から1週間ほど空きましたが、どのように過ごされましたか?
「こんなに筋肉痛でいいのか」って思うような状態です。歩くのが痛いくらい……ですけど、自転車に乗るのは問題ありません。追い込んできました。
Q:いよいよ史上初のガールズG1です。どのような思いでしょうか?
女子選手が増えてきて、お客様にも認知されるようになって、このG1につながったのだと思います。期待されていると思うので、迫力あるレースを見せたいと思います。「優勝」しかないのでとっても難しい戦いになると思いますが、みんなに食らいついていきます。
G1でガールズグランプリ出場が決まることは、従来の「(賞金ランキングのために)本数を走らなくてはならない」より選手の体を思うと、負担が少ないと思います。でも優勝できるのは1人だけですから、良いのか悪いのかわからないですね。
Q:初日はどのように走りますか?
自在に戦います。
久米詩
Q:5月のガールズコレクションから負け無しで今開催を迎えます。
5月の頭に競技の方の大会(全日本選手権)があり、その後もレースが続いていたので若干疲労はあります。疲れが残りつつも、しっかり練習してきたと思います。できることをやってきました。
(競輪開催では)連勝を意識していたわけではないんですが、結果として勝ち続けてきました。そこは良かったなと思います。
Q:初のガールズG1です。どのように捉えていますか?
チャンスが増えたことで選手全体のモチベーションが上がると思います。でも私自身は「G1ができたから」と言って、どうこうということはないです。毎レース勝ちを意識していますが、もともとモチベーションのアップダウンがあるタイプではありません。「単にチャンスが増えただけ」と思っています。
Q:直近に岸和田を走った時の印象は?
少し重く感じましたが、そんなに悪くはないです。重いながらもスピードレースになるのかなと思います。
Q:初日の戦い方を教えてください。
自分の力を出し切るレースをしたいです。