フライドポティト
空腹と暑さからフラフラと場内を彷徨っていると、いつの間にやら競輪大学とは真逆の方まで来ていたらしく、そこでまたしても謎の店を発見。
同じ敷地内にありながら、生ビールの値段を前述の売店よりも安く設定する、と云う反則スレスレの暴挙。トライカレーにフライドポティトなど、店前にでかでかと掲げられているメニューの日本語も、どことなくおかしい。フライドポティトって何だ。これは食べるしかないだろう!と思うも残念ながらこの日は閉店していた。
千葉競輪場のピザハウス!
屋外の屋台やお店を諦め、結局元いた建物へと戻ることに。すると今まで完全に見落としてしまっていたのだが、中にカオスさが全くない食堂があったではないか。
颯爽と中に入ろうとすると・・・・
編集T「おいアオヤギくん!ちょっと待ちたまえ!!キミは気づかないか?この食堂にいる人たちの余裕さに・・・。ここは謂わば聖域であり、王宮なんだよ、きっと。一度も的中させていない我々には、この聖域に足を踏み入れる権利などない!!!」
なるほど・・・彼が言っていることは、恐らく間違っているが、一理ある。一度も的中させていない我々負け犬が、クーラーの効いた店内でビールをあおり美味しい食事を食らうなど、ちゃんちゃらおかしな話である。
母親の味を思い出す絶品カレー
結局向かった先は、特別観覧席内にある「PIZZA HOUSE」なる売店。私がカレー、そして編集Tがピザを注文。
カレーはレトルトだろうな、と思いきや、まさかの完全手作り!!!具もゴロゴロ入っており、実家のカレーを思い出してしまった。こんな所で、こんな絶品カレーに出会えるなんて・・・・、むしろこのカレーを食べる為だけに千葉競輪を訪ねても良いかもしれない。
チーズが超伸びるピザ
そして気になるピザ。このピザもまさかの本格派で、注文してから受け取るまで10分かかる。その理由はきちんとオーブンで「焼く」から。チーズとトマトソースの香りが食欲をそそる。編集T曰く、「普通に美味い。チーズが超のびる」とのこと。
2人の戦績は…
こうして念願の昼食を終え、英気を養った我々は、気を取り直し再度予想に集中出来たのだが、結果は編集Tが1レース的中させたのみ、となった。
二人で「こんなもん当たらんやないか!」と苦笑いしていたのだが、隣のカップル曰く、この日のレースはかなり当てやすい簡単な物ばかりだった、と言う。
現にそのカップルは80,000円や90,000円などの大きな配当が付いたレースを悉くゲット。新聞の情報も大切だけれども、選手情報や選手同士の人間関係こそが一番の予想材料となる、と語っていた。
丸腰が故の敗戦
今回は丸腰で挑んでしまったが故の敗戦。お金を失ってはしまったが、予想の奥深さ、競輪場の奥深さ、そして何よりも「競輪選手」と云う生き物の素晴らしさを身体の随にまで感じ取れたので良し、としよう。
次はもっともっと勉強し、100倍くらい競輪場を楽しめるようにしたい。
もう競輪場に遊びに行きたくなってしまっているのだから、まだまだ「競輪」には楽しみがあるに違いない。
文/アオヤギソースケ