車券売上高の推移
競輪の「総車券売上高」は各年度毎に発表されており、この売上高の増減率によって、新年度の売上総額が設定される。
それでは過去5年間の車券売上高の推移を見てみよう。
2017年度〜2021年度
年度 | 総車券売上高 | 対前年度比 |
2017年度 | 640,006,209,000円 | 100.9% |
2018年度 | 654,117,125,300円 | 102.2 % |
2019年度 | 660,460,555,100円 | 101.0% |
2020年度 | 749,990,196,400円 | 113.6% |
2021年度 | 963,130,071,000円 | 128.4% |
過去5年間では毎年度において、前年度を上回る額の車券を売り上げており、「成長し続けている」ということが言えるのだ。
そして2020年度には「13.6%」の増加を記録、さらに2021年には「28.4%」という急成長を遂げている。
2021年度に記録したこの高い増加率の影響もあり、2022年には「+4.5億円」の賞金総額における増額が見られた。
2022年度は?
前年より「1.8億円」を上回り、目標額の「130億円」以上の売上高を記録した『2022KEIRINグランプリ』シリーズ。年末のこの大一番をもって締めくくられた2022年だが、2022年度は2023年3月までまだまだ続いていく。
前年より「1.8億円」増加で目標達成 13年ぶりの「130億円」超え/KEIRINグランプリ2022シリーズ(平塚競輪場)
そんな2022年度の総額車券売上高は、成長し続ける例年と比べ増加傾向にあるのだろうか。
2023年1月現在、2022年度に実施されたG2・G1・GPの売上高を2021年度と見比べてみよう。
G2以上における売上高の推移
開催月 | 開催名(グレード・開催日数) | 2021年度 | 2022年度 | 差額(対前年度比) |
5月 | 日本選手権競輪(G1・6日制) | 121億6719万4600円 | 151億4506万8900円 | +29億7787万4300円 (124.4%) |
6月 | 高松宮記念杯競輪(G1・4日制) | 81億0018万0700円 | 90億9932万9800円 | +9億9914万9100円 (112.3%) |
7月 | サマーナイトフェスティバル (G2・3日制) |
49億6141万7600円 | 55億5121万7900円 | +5億8980万0300円 (111.8%) |
8月 | オールスター競輪(G1・6日制) | 117億8382万5600円 | 128億4273万9700円 | +10億5891万4100円 (108.9%) |
9月 | 共同通信社杯(G2・3日制) | 60億5035万1200円 | 74億2849万1000円 | +13億7813万9800円 (122.7%) |
10月 | 寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント (G1・4日制) |
79億9305万3500円 | 83億1857万9000円 | +3億2552万5500円 (104.0%) |
11月 | 競輪祭(G1・6日制) | 121億2332万1400円 | 122億7417万9200円 | +1億5085万7800円 (101.2%) |
12月 | KEIRINグランプリシリーズ(3日間) | 129億5336万8200円 | 131億3355万7500円 | +1億8018万9300円 (101.3%) |
2月 | 全日本選抜競輪(G1・4日制) | 91億2742万5000円 | ||
3月 | ウィナーズカップ(G2・4日制) | 85億5773万3500円 | ||
合計 | 938億1787万1300円 | 837億9316万3000円 | +76億6045万0200円 (5月〜12月のみ比較) |
「KEIRINグランプリシリーズ」と計8つのG1・G2開催を終えた2022年度。
2023年に入ってからの2開催は計算外として、5月〜12月の売上を比較すると「76.6億円」以上の金額で前年度を上回った。この売上増加は、競輪への注目度を測る上で重要な指標であると言えるだろう。
そして2023年1月現在、2022年度にはまだ『全日本選抜競輪(G1)』と『ウィナーズカップ(G2)』というビッグレースが残っている。
無論、1戦1戦が競走得点や賞金額争いに影響する重要なレースだが、ビッグレースへの注目度が高まれば、そこでの勝利や出場を目指し戦うG3以下の各開催にも自ずと注目が集まってくる。
ぜひ各選手の各レースにご注目いただき、車券とともに競輪を楽しんでほしい。