ガールズケイリンはどんな級班制度なの?
競輪には級班制度がある。デビューしたての選手はまずA級3班からスタートし、勝利を重ねてS級へ、そしてたった9人にしか許されない頂点・S級S班を目指すこととなる。
しかしガールズケイリンは現状、ガールズ独自の級班である「L級1班」の一層制。
今後、選手人口が増えれば級班も増えていくかも?発展を見守る楽しみもガールズケイリンの魅力のひとつかもしれない。
参考:KEIRIN.jp 競輪の基礎知識(ガールズケイリン編)
ガールズケイリンのビッグレースって?
2022年に10周年を迎えたガールズケイリン。新コンセプト「プロスポーツ競技のまんなかへ」を旗印に、より「女性のプロスポーツ」……女性がアスリートとして輝き、収入を得られる場所となることを目指していく。
そのような思いのもと、「ガールズケイリンのG1レース」が2023年よりスタートする。
パールカップ(G1)
高松宮記念杯競輪内で実施。毎年6月に開催される高松宮記念杯競輪であるため、6月の誕生石であるパール(真珠)が命名された。
東西それぞれの平均競走得点上位者を基本とした計28人(東西各14人)を選抜し、東西対抗戦型の番組でレースを行う。
オールガールズクラシック(G1)
オールガールズ(男子選手と合同ではない、女子のみの開催)として2023年度は10月、2024年度は4月に実施予定。
ガールズケイリン10周年記念開催として2022年に実施された「ALL GIRL’S 10th Anniversary」のレガシーを継承・発展。「本格的な」「格式のある」を意味する「クラシック」を名称に使用し、ガールズケイリンにおいて最も格式の高いレースとして実施していく。
獲得賞金上位者を基本とした計42人による選考6レースを実施。女子G1として最多レース数を誇る、最も格式高いトーナメントだ。さらに唯一のオールガールズ開催として、あっせんによるF2・6レース(2R×3概定)も併せて実施予定。
競輪祭女子王座戦(G1)
11月の競輪祭内で実施。競輪祭が過去には「競輪王決定戦」と称されたこと、デビュー3年未満の新人による「競輪祭新人王戦」が実施されていたことなどの歴史を踏まえ、この名称となった。
(単発レースを除く)決勝1〜3位回数上位者を基本とした28人を選考する。なお従来競輪祭で行われていた『ガールズグランプリトライアルレース』は2グループに分かれて実施され優勝者が2人出るレースだったが、今後は優勝者が1人となる。
ガールズグランプリ(GP)
これまではF2として実施されていたが、新たに「GP」の格付けがされるようになった。
毎年年末に実施されるガールズケイリン最大のレース。年内のG1で優勝した選手と獲得賞金上位者が出場できる、予選なしの一発勝負。
これまで重要なレースが「単発レース」のことが多かったガールズケイリン。ガールズケイリン選手も200人目前となり、よりボリュームのあるレース、すなわちトーナメント戦を行っていけるほどの厚みを持つようになった。
ますます発展するガールズケイリン
10周年を迎え、いくつかの刷新が行われたガールズケイリン。男子とは異なる魅力のひとつが、この「若いスポーツならではの成長性」と言えるかもしれない。
ファンの思いを受け止めながら新たな時代へ進んでいくガールズケイリン。初心者の方も、すでに競輪ファンの方も、あるいは他の自転車競技のファンの方も、ぜひガールズケイリンと歩みを共にしてみてほしい。