2022年に競輪デビューを果たした121・122期。計89人の新人選手たち全員が最初の1年目を走り終えた。
本記事では121・122期の新人選手における2022年の賞金ランキングをお届け。
ランキング上位には日本競輪選手養成所での成績優秀者が並んだのか、それともその他の選手がデビュー後に調子を上げていったのか。ご注目いただきたい。
【121期・男子】賞金ランキングTOP10(2022年)
選手名 | 府県・級班 | 獲得賞金 | 競走得点 | 競走成績 | |||||
賞金額 | 順位 | 得点 | 順位 | 出走数 | 優勝数 | 勝利数 | |||
1位 | 中野慎詞 | 岩手・S2 | 21,357,000円 | 171位 | 102.96点 | 259位 | 51 | 11 | 41 |
2位 | 太田海也 | 岡山・S2 | 10,084,000円 | 1268位 | 95.35点 | 613位 | 40 | 8 | 32 |
3位 | 後藤大輝 | 福岡・A2 | 9,225,000円 | 1497位 | 89.48点 | 909位 | 45 | 8 | 35 |
4位 | 東矢圭吾 | 熊本・A2 | 8,980,000円 | 1578位 | 86.65点 | 1095位 | 49 | 8 | 33 |
5位 | 五十嵐綾 | 福島・A2 | 8,598,000円 | 1678位 | 83.88点 | 1301位 | 52 | 6 | 32 |
6位 | 村田祐樹 | 富山・A2 | 8,531,000円 | 1693位 | 88.29点 | 987位 | 48 | 5 | 26 |
7位 | 藤岡徹也 | 兵庫・A3 | 7,672,000円 | 1860位 | 77.44点 | 1718位 | 54 | 4 | 29 |
8位 | 真鍋智寛 | 愛媛・A2 | 7,652,000円 | 1864位 | 85.02点 | 1221位 | 14 | 8 | 32 |
9位 | 安彦統賀 | 埼玉・A2 | 7,532,000円 | 1878位 | 87.10点 | 1067位 | 49 | 3 | 27 |
10位 | 纐纈洸翔 | 愛知・A2 | 7,452,200円 | 1888位 | 84.76点 | 1241位 | 43 | 6 | 33 |
※太文字級班は特別昇級班/昇班(2023年1月10日現在の級班)
唯一の「S級・賞金8桁台」
121期では早期卒業生として一足先に2022年1月からデビューを果たした中野慎詞と太田海也がTOP2入り。121期では唯一のS級選手として唯一の「賞金8桁台」を達成した。
なおデビューから9連勝を飾りG3決勝にも出場を果たした中野の年間獲得賞金額は、自身が所属するS級2班の平均額を「約1000万円」も上回っている。
参考:日本競輪選手養成所「競輪選手という生き方」2020年級班別平均賞金取得額
さらに中野・太田の2選手は、日本トラック競技ナショナルチームにも所属し、2022年には国内外の大会で活躍してきた。2024パリオリンピックへの出場を目指し、2023年シーズンも二足の草鞋を履き活動していく2選手の走りに今後も要注目だ。
養成所の成績優秀者からは?
その他、養成所の卒業記念レースを制した纐纈洸翔が10位にランクイン。同じく卒業記念レース決勝に出場した選手からは東矢圭吾が121期における獲得賞金額上位に入っている。
ゴールデンキャップ賞を獲得した選手からは纐纈・東矢に加え、後藤大輝、村田祐樹の2選手がランクインを果たした。
一方養成所でトップ成績を収めていないものの、五十嵐綾、藤岡徹也、安彦統賀の3選手がTOP10入りを果たしている。
初めて戦う「丸1年」
70人が競輪デビューを果たした121期の選手にとって2年目に突入する2023年。
4月末ごろからルーキーシリーズに参戦し7月より本デビューを飾る初年とは異なり、2年目からは”先輩選手”と同じ時期からシーズンインとなる。「ヤンググランプリ」への出場も1つの大きな目標となるだろう。
1年目の経験を持ち前のフレッシュな走りに活かし、さらに加速していくであろう121期の活躍に期待したい。