KEIRINグランプリ2018・2019

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KEIRINグランプリ2020

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 郡司浩平 神奈川/99期
2 2 脇本雄太 福井/94期
3 3 松浦悠士 広島/98期
4 4 和田健太郎 千葉/87期
5 清水裕友 山口/105期
5 6 守澤太志 秋田/96期
7 平原康多 埼玉/87期
6 8 新田祐大 福島/90期
9 佐藤慎太郎 福島/78期

2020年のKEIRINグランプリの舞台は、2022年と同じ平塚競輪場。『KEIRINグランプリ2022』出場予定者からは、郡司浩平、脇本雄太、松浦悠士、守澤太志、平原康多、新田祐大、佐藤慎太郎の7人が出走。

郡司-和田の南関東ライン、新田-佐藤-守澤の北日本ライン、松浦-清水の中国ラインは競輪ファンも予想していたところだが、お互い単騎戦かと思われた脇本-平原が連携したことで、大きな話題となった。

この年のグランプリを制したのは和田健太郎。レース後は「郡司がしっかりやってくれたからこそのコースだったと思います」とコメントしており、それが心から出た言葉だということは、フィニッシュ直後に捉えられた写真からも見て取れる。

和田健太郎と郡司浩平、ラインでの勝利した証に掲げた腕/KEIRINグランプリ2020

一方、平原と脇本の連携の中にもドラマがあった。

通常地区が異なれば組むことがない競輪で、しかも近畿と関東を代表する選手が手を取り合う「ドリームコンビ」だけに全国を騒然とさせた。

しかしレース本番では、平原は脇本を援護して失速してしまう。そこで脇本を援護しなければ、勝てたかもしれないのに。

この質問に平原は「他地区で付いているのに、何もせずに最後を差したら自分が最低な選手だと思いますので、それは出来なかったです」と答えた。平原の美学のようなものが見えた一戦だったとも言えよう。

「何もせずに最後は差せない」平原康多が語る連携/『KEIRINグランプリ2020』レース後インタビュー

なお2019、2020と脇本は2年連続で2着。さぞやグランプリに執念を燃やしているだろう……と思われたものの、東京2020オリンピック後に出た腰の不調により、2021年のKEIRINグランプリへの出場は叶わなかった。

車番 氏名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 4 和田健太郎 11.0 差し
2 2 脇本雄太 3/4車身 11.5 逃げ HB
3 9 佐藤慎太郎 1/8車輪 10.8
4 6 守澤太志 3/4車身 10.8
5 7 平原康多 タイヤ差 11.5
6 5 清水裕友 1/4車輪 11.3
7 8 新田祐大 1車身1/2 11.2
8 3 松浦悠士 3/4車身 11.6
9 1 郡司浩平 1車身1/2 11.7

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KEIRINグランプリ2021

枠番 車番 選手名 府県/期別
1 1 松浦悠士 広島/98期
2 2 郡司浩平 神奈川/99期
3 3 平原康多 埼玉/87期
4 4 古性優作 大阪/100期
5 佐藤慎太郎 福島/78期
5 6 守澤太志 秋田/96期
7 吉田拓矢 茨城/107期
6 8 宿口陽一 埼玉/91期
9 清水裕友 山口/105期

前年、2021年のKEIRINグランプリが開催されたのは静岡競輪場。『KEIRINグランプリ2022』出場予定者からは、松浦悠士、郡司浩平、平原康多、古性優作、佐藤慎太郎、守澤太志の6人が出走。

この年は郡司浩平-佐藤慎太郎-守澤太志の南関東+北日本ライン、清水裕友-松浦悠士の中国ライン、吉田拓矢-宿口陽一‐平原康多の関東ラインが連携し、古性優作が単騎での出場となった。

前日の共同インタビューで「近畿ラインに助けられた1年だった」と振り返り、「本番は単騎戦。優勝を狙うだけです」と締め括った古性が有言実行を果たし見事1着。初出場にして初優勝という快挙を成し遂げた。

優勝後、「直線長かった……」「(フィニッシュラインが)あれ来えへん、来えへん」など、選手でしか感じられないレース最終局面の凝縮された時間を表現していた。

レース後の会見では家族や近畿選手への感謝を述べつつ、年間を通して1番車を走る2022年に向け、自ら「近畿勢を引っ張れるような選手になりたい」と抱負を述べた。

また優勝賞金1億円の使い道について聞かれると、「強くなるための投資に使いたい」とし、全体的に更なる向上を意識したコメントが印象的だった。

そんな古性は2022年最初のG1レース「全日本選抜競輪」で優勝し、2年連続となるグランプリへの切符を1番乗りで獲得。6月の「高松宮記念杯競輪」も制し、年内2つのG1タイトルを引っ提げグランプリ2連覇を狙う。

車番 選手名 着差 上り 決まり手 H/B 個人状況
1 4 古性優作 11.4 捲り
2 3 平原康多 2 車身 11.6 差し
3 2 郡司浩平 1/2車身 11.5
4 5 佐藤慎太郎 3/4車輪 11.5
5 1 松浦悠士 1/2車身 11.6
6 6 守澤太志 1 車輪 11.3
7 8 宿口陽一 1/4車輪 11.9 B
8 9 清水裕友 3 車身 12.1
9 7 吉田拓矢 大差 H

賞金1億円!元BMXライダー古性優作が初優勝・KEIRINグランプリ2021

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KEIRINグランプリ2022

『KEIRINグランプリ2022』の舞台は2017年・2020年と同じ、平塚競輪場。5分にも満たないレースの中に、無数のドラマがある。今年はどんなドラマが生まれるのか、ぜひその目で確かめていただきたい。

過去5レースの優勝者まとめ

開催地 優勝者 KGP2022からの出場者(着順)
2017年 平塚 浅井康太 新田祐大(3)平原康多(6)
2018年 静岡 三谷竜生 新田祐大(3)脇本雄太(5)平原康多(8)
2019年 立川 佐藤慎太郎 佐藤慎太郎(1)脇本雄太(2)
平原康多(3)新田祐大(4)
郡司浩平(5)松浦悠士(7)
2020年 平塚 和田健太郎 脇本雄太(2)佐藤慎太郎(3)
守澤太志(4)平原康多(5)
新田祐大(7)松浦悠士(8)郡司浩平(9)
2021年 静岡 古性優作 古性優作(1)平原康多(2)
郡司浩平(3)佐藤慎太郎(4)
松浦悠士(5)守澤太志(6)

【選手コメント全文】KEIRINグランプリ2022 車番・並び予想発表/12月30日 平塚競輪場