車券を購入しレースを観戦する。競輪の楽しみ方の1つだ。
毎年年末に開催される競輪界最大のイベント『KEIRINグランプリ』シリーズ。2022年は初日(28日)にヤンググランプリ、2日目(29日)にガールズグランプリ、最終日(30日)にKEIRINグランプリが平塚競輪場にて行われる。
2022年を締めくくるこの大舞台も車券とともに楽しめるよう、本記事では歴代の「高額払戻金」を様々な視点からご紹介していく。観戦を面白くする1つのポイントになれば幸いだ。
そもそも払戻金って?3連単って?
競輪の車券には「賭式」と呼ばれる様々な種類(掛け方)がある。理論上その中で最も的中率が低いのが「3連単」。正式には「車番3連勝単式」という名称で、1着〜3着の選手(車番)を的中させるものだ。
払戻金はその車券の人気、すなわちどれくらい購入されたかに左右され、人気の低い車券ほどより高額な払戻金が期待できる。
3連単のみの組み合わせは「504通り*」もあり、またその的中率の低さから人気が低くなる傾向があるため、的中させた際の払戻金が高額になりやすいのだ。
払戻金は「〜円」と表されるが、これは100円の車券に対して払い戻される金額を意味している。1,000円の車券が的中し、払戻金が1,000円の場合、実際に払い戻されるのは1万円という計算だ。
※KEIRINグランプリなど9車立ての場合。7車立ては「210通り」。
過去最高払い戻しはいくら?
競輪史上最高額の払い戻しがあったのは、2006年9月21日に奈良競輪場にて行われたF2開催・第10R。
その金額は「4,760,700円」。車券はもちろん3連単。
504通りある3連単のうち、車番「8-4-5」という498番人気の車券が的中。しかも本開催の発売総数「63,476票」のうち、的中したのは1票のみ。
「1票による総取り」という形で100円が476万円に。2022年現在もこれを上回る金額は出ていない。今後更新されることはあるのだろうか。
KEIRIN.jp ニュース(2006年9月21日), 2021年版競輪年間記録集P.119