「勝利数」と「優勝回数」って何が違う?

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勝利数・優勝回数ランキング

年間約70〜90レースに出場している競輪選手たち。

2021年における勝利数と優勝回数のランキングを、競輪年間記録集で調べてみた。ランキング上位選手たちは、年間どれくらいレースで勝利し、優勝を重ねているのか、男女別に見ていこう。

男子

町田太我, 全日本選抜競輪, 取手競輪場

2021年で1番勝ったのは町田太我。92レースに出走し、47勝を挙げた。2020年のデビューから2年目にして、出走したレースの半分以上で1着を飾った。トップ3には、町田と同じく40勝台の成績を収めた北津留翼と山口拳矢が続いている。

一方、2021年で1番優勝したのは松浦悠士。

G1・G2レースでそれぞれ1大会ずつ優勝し、G3レースでは7回優勝。その他F2開催を含め、計10回の優勝を飾り、年間獲得賞金ランキングでは2位に輝いた。

優勝回数にて2位に続いたのは、勝利数ランキングでも3位に位置していた山口拳矢。F1・F2開催での優勝6回に加え、自身G2初タイトルも獲得し、計7回優勝。このG2優勝で山口は「デビュー後最速G2優勝記録」を塗り替えている。

山口拳矢が初タイトル、 デビュー後最速G2優勝記録も更新/岐阜競輪『第37回共同通信社杯(G2)』

年間勝利数ランキング

順位 選手名 府県/期別 勝利数
(1着数)
出走数
1位 町田太我 広島/117期 47 92
2位 北津留翼 福岡/90期 43 94
3位 山口拳矢 岐阜/117期 40 80
4位 松浦悠士 広島/98期 38 100
4位 佐々木悠葵 群馬/115期 38 77

年間優勝回数ランキング

順位 選手名 府県/期別 優勝回数 勝利数 出走数
1位 松浦悠士 広島/98期 10 38 100
2位 山口拳矢 岐阜/117期 7 40 80
3位 浅井康太 三重/90期 6 27 86
4位 荒井崇博 佐賀/82期 5 28 85
5位 町田太我 広島/117期 5 47 92

女子

石井寛子 函館競輪, サマーナイトフェスティバル

石井寛子

2021年で最も勝利数が多かったのは石井寛子。90レースに出走し、その8割を超える74勝を挙げた。2021年2月には、ガールズケイリン史上初の通算400勝も達成している。(2022年6月には通算500勝も達成

トップ3には、60勝台の成績を収めた児玉碧衣と尾方真生が続いている。

そして2021年で1番優勝したのも石井寛子。

ガールズケイリンフェスティバル」など、計24回の優勝を飾り、賞金ランキングでもTOP3に入った。

優勝回数にて2位に続いたのは、勝利数ランキングでも2位に位置していた児玉碧衣。石井とともに唯一20回以上の優勝を飾り、賞金ランキングでは首位に輝いた。

年間勝利数ランキング

順位 選手名 府県/期別 勝利数
(1着数)
出走数
1位 石井寛子 東京/104期 74 90
2位 児玉碧衣 福岡/108期 66 75
3位 尾方真生 福岡/118期 66 89
4位 高木真備 ※引退 東京/106期 65 75
5位 山原さくら 高知/104期 56 85

年間優勝回数ランキング

順位 選手名 府県/期別 優勝回数 勝利数 出走数
1位 石井寛子 東京/104期 24 74 90
2位 児玉碧衣 福岡/108期 21 66 75
3位 高木真備 ※引退 東京/106期 19 65 75
4位 尾方真生 福岡/118期 14 66 89
5位 坂口楓華 京都/112期 12 55 96

以上、本記事では2021年版の競輪年間記録集から「年間勝利数・優勝回数」の上位選手をご紹介してきた。

上位選手の成績を知ることで、各レース・開催での1つ1つの勝利や優勝の重みをより感じられるかもしれない。

また別記事では、競輪年間記録集から「年間獲得賞金」などについてもご紹介している。合わせてご覧いただくことで、勝利数・優勝回数との関係性なども見えてくるかもしれない。

様々な「記録」にも着目し、より競輪を楽しんでほしい。

参照:月間競輪WEB「2021年版 競輪年間記録集」