2022年6月29日より平塚競輪場（ナイター）でスタートしたALL GIRL’S 10th Anniversary。ガールズケイリン10周年を記念した、3日間オールガールズで行われる初の開催だ。
この記事ではナショナルチームメンバーが出場した初日の4レースにフォーカスし、選手たちの声をお届けする。
ALL GIRL’S 10th Anniversary
A・Bふたつのグループに分かれて勝ち上がりが行われる。最終日には決勝A、決勝Bと2つの決勝戦が実施され、2人の優勝者が決定される。
Aグループには太田りゆ、佐藤水菜、鈴木奈央、吉川美穂、児玉碧衣などが出走。
Bグループには小林莉子、梅川風子、久米詩、小林優香などが出走。
※Aグループに内野艶和も出走予定だったが、直前に欠場が決定した。
3R（Bグループ予選）
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 小林優香 | 福岡/106期 |
| 2 | 藤巻絵里佳 | 福島/110期 |
| 3 | 坂口楓華 | 京都/112期 |
| 4 | 三森彩桜 | 福島/116期 |
| 5 | 太田瑛美 | 三重/120期 |
| 6 | 川嶋百香 | 三重/114期 |
| 7 | 田中月菜 | 佐賀/118期 |
1着：小林優香
Q：3レース目でプレッシャーなどは？
しっかり自分のやるべきことをやろうと思っていましたし、インドから戻って間もない中でのレースですので、今日はしっかり感触を確かめようと思っていました。
Q：坂口選手とのスプリント勝負になりました。
コンディションとしては「重い」と感じていたんですが、こうして走れたことが明日明後日につながると思うので、またがんばります。
Q：疲れは取れましたか？
同期と同じ部屋なので、たくさん話してリラックスしています。
Q：レース中はお客様からたくさん名前を呼ばれていました。
はい、ちゃんと聞こえていました。レース前集中するタイプですが、お客様の声はちゃんと耳に入ります。
2着：坂口楓華
Q：坂口と小林の2人の世界のようなレースでした。
スプリント戦でしたね。動く人もいなくて……スピードを上げきれずに終わっちゃったので、ホームで行っておけばよかったです。そこで100の力を出してたらもうちょっとスピード上げられていたので、悔いがあります。足が余ったまま終わってしまいました。
Q：途中で一度踏み直していた？
そうですね、余裕はありました。スピードに乗せきれず終わってしまいましたね。
Q：横を通過する小林選手の感じはどうでしたか？
体がビビってしまいましたね。なんとか2着のとどまれたので、明日ちゃんと出し切ろうと思います。
3着：藤巻絵里佳
Q：小林選手の後ろは博打だったかと思いますが、腹は括っていた？
こんな番組を出していただいたので、後ろにつかないと番組にもお客様にも失礼だと思いました。絶対死守しようと走りました。
Q：風は気になりました？
風は気になりませんでした。走る前に、リクエストソングとして出していた曲（berryz工房「マジグッドチャンスサマー」）が流れたので、嬉しくて気合が入りました。
4R（Bグループ予選）
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 細田愛未 | 埼玉/108期 |
| 2 | 高尾貴美歌 | 長崎/116期 |
| 3 | 白井美早子 | 大阪/102期 |
| 4 | 梅川風子 | 東京/112期 |
| 5 | 下条未悠 | 富山/118期 |
| 6 | 橋本佳耶 | 熊本/114期 |
| 7 | 山口真未 | 静岡/120期 |
1着：梅川風子
Q：トレーニングをしっかりやってる中での参加ですが、体調面は？
体調は良いので、アップの感じや練習の感じも悪くはなかったんですが、レース勘への不安はありました。位置取りというよりはしっかり勝負していきたいと思ってました。
Q：上がりタイムは11秒7。この辺りはどう捉えてますか？
追い風だったので、あまり参考にならないかなとは思います。
Q：明日はどのように走りますか？
準決勝は鍵になると思いますし、どういった走りで勝ち上がるかも悩んでいるところです。今日みたいな力試し・力勝負にするか、シビアにいってみるか、今晩ゆっくり悩みたいと思います。
2着：山口真未
Q：どのような作戦で走りましたか？
動く人が多かったんですが、その中でも下条さんがいつも通り先行するかなと踏んでいました。大外だったので飛び付き狙いで、形としては良かったと思います。梅川さんは下条さんの先行の後にすかさず行くか、いつも通りセンターごろからかどちらかかなと思ってました。
Q：梅川選手との力の差はどうですか？
すごく強いことを実感しました。2回目3回目の足じゃ叶わないと感じたので、準決勝、進めれば決勝と、タイミングを見て良い勝負をできたらと思います。明日からも自力主体で頑張りたいです。
3着：橋本佳耶
3連単安すぎでしょ！びっくりしました。
Q：目の前に山口選手がいるような展開でした。
S（1番手）を取って、自分の展開で回せたらなと思ってました。でも自分と山口さん以外が牽制ぎみだったので、番手にうまく入れて。事前のコメントで「なんでもやります」としていた通り、前に良い位置の人がいたらその位置で動いてみよう、と考えました。
そうしたら展開が良くて、3着に雪崩れ込みですね。ありがとうございます！
Q：山口選手を差せそうに見えました。
差せたかな〜！明日は行っちゃおっかな（笑）明日もファンの皆様のためにがんばります！
9R（Aグループ予選）
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 布居光 | 和歌山/118期 |
| 2 | 岩田みゆき | 愛知/120期 |
| 3 | 加瀬加奈子 | 新潟/102期 |
| 4 | 太田りゆ | 埼玉/112期 |
| 5 | 黒河内由実 | 長野/110期 |
| 6 | 藤田まりあ | 埼玉/116期 |
| 7 | 永禮美瑠 | 愛知/118期 |
1着：太田りゆ
Q：今日はどのような作戦でしたか？
何にも考えないで臨んだレースでした。取れた位置から慌てず落ち着いて、と考えていました。スロー展開だったのでもっと早くに仕掛けても良かったかもしれないんですが、振り返ってみれば「残りの2車が出切ってから自分が行く」というのが、競輪としては正しい動きだったのかなと思います。
とはいえ少し状態に不安のあった中でああいう動きができたので、状態の確認ができかなと思います。
Q：走ってみて、状態面はどう感じましたか？
アジア選手権をひとつの区切りとしていたので、最近の中では長めのオフをいただいてました。オフ明け、前検の前日にハードなウェイトトレーニングをしてから入っているので、筋肉痛が結構あったんです。不安があったんですが、筋肉痛がペダリングに影響がないことが確認できました。
フレームも今のものになってから、これまでガールズケイリンに感じていたギャップが減っています。
Q：日本の暑さはインド（アジア選手権開催地）とはまた違いますよね。
インドは42、3度くらいありましたけど、日本は湿度がある分暑さを感じますね。でもレース自体は結構大丈夫で、直前控え室の方が暑かったです（笑）
Q：明日はどのようなレースをしたいですか？
競輪選手としてはたまに出てくる身ですが、すごく期待してもらえることを最近より強く感じています。みなさんが私に期待しているのは「迫力のあるレース」だと思うので、出し惜しみせずに自分らしいレースをしたいと思います。
2着：永禮美瑠
Q：仕掛けはどのように考えていましたか？
後ろが一気に動き出した感じがあったので、包まれないように位置取って先に踏めたのがよかったと思います。
Q：1周弱くらいもがく形になりました。
太田さんがきてたので、離さないようにと気持ちで頑張りました。
Q：今日走ってみて調子はどうですか？
調子が良いと逆にレースが悪いこともあるので、不安があったんですが、今日しっかり出しきれたので明日に向けて良いイメージがつきました。
3着：藤田まりあ
Q：どのような作戦だったんでしょうか？
できれば最初はもっと前にいたかったんですが、スタートして前は取れないなと思ったところで、りゆさんの後ろだったのでそこについていくことにしました。離されちゃったですけど……（笑）
Q：やはり強さを感じた？
ダッシュの1本目から全然違かったです。
Q：とはいえ、自力で追っていく形になりました。
足の調子は悪くないんですけど、流石にりゆさんとは力の差が大きすぎましたね。明日は本当に強い人が準決勝に集まるので、集中して戦いたいなと思います。
11R（Aグループ予選）
| 車番 | 選手名 | 府県/期別 |
| 1 | 増茂るるこ | 東京/102期 |
| 2 | 佐藤水菜 | 神奈川/114期 |
| 3 | 中野咲 | 愛知/110期 |
| 4 | 南彩乃 | 和歌山/112期 |
| 5 | 鈴木奈央 | 静岡/110期 |
| 6 | 杉沢毛伊子 | 静岡/104期 |
| 7 | 西脇美唯奈 | 愛知/120期 |
1着：佐藤水菜
Q：プレッシャーはありましたか？
ないです、大丈夫でした。今日は自分のやれることをしっかりやろうと思っていました。みんな良いタイムを出してるのでタイムを出すことも考えてはいたんですが、まずは距離を踏んで明日明後日に向けて上げていこうと考えていました。
Q：上がりタイムは11秒7、太田りゆ選手や梅川風子選手と同じです。
フィーリングとしては12秒3くらいのつもりでした。フィニッシュラインで100%になれるよう、徐々に上げるイメージで走っている中でそのタイムが出たのは悪くないと思いますけど、12秒3の感覚でコレなんで、ちょっと頭イってるかも（笑）
Q：かなり余裕があったように見えました。
実は前検日にローラーに20分乗って、内腿が筋肉痛なんです。オフ明けなので何をしても筋肉痛を食らう状態です。決勝に向けてコンディションを上げていきます！
2着：鈴木奈央
Q：どのような展開を考えていましたか？
佐藤選手より先に仕掛けないと勝ち目がないと思ったので、そうしました。るるこさんが行ったタイミングで自分もしっかり踏まなきゃいけなかったなと思います。慌てて出た感じでした。
足見せの時から軽いと感じていたし、自分の平塚のイメージもとても良いので、感じはすごく良かったです。
Q：結果としては佐藤選手に負けてしまいましたが、自身のスピードなどはどう評価しますか？
やっぱりバックでの初速のスピードが全然違うなとは感じたんですが、大差までは開かなかったので、修正してゴール勝負まで持っていけるようにしていきます。
Q：コンディション面ではどうですか？
すごく暑いんですが、声援も多くて……中長距離でお世話になったスタッフさんたちが応援に来てくれていたんです。スタートするとき泣きそうでした（笑）
3着：中野咲
Q：虫が口に入っちゃったとお聞きしましたが！
もがいてる途中に、口の中にハエくらいの虫が入っちゃって（笑）のどに引っかかってました……
Q：中野さんらしい粘り強いレースでした。
位置が良かったのと、車番が良かった、それだけだと思います。4着以内には入りたいと考えていました。風もなくて、後ろで足をためていた分、もう少し最後の伸びがあれば良かったです。
Q：準決勝はワンランク上のメンバーとなります。
なかなかこんなメンバーで走れる機会はないので、チャレンジャーとして挑みたいと思います。
