競輪開催中の検車場には、レース用自転車のほかにも、アップの時に使うタオルやボトル、ストレッチに使う棒といった選手の私物がそこここに転がっている。
そんな中でもひときわ多く目にする、かつ日常生活には馴染みのないもの……
そう、下駄。
それも、歯が一本しかない下駄。
一本歯下駄、なぜこんなに?
天狗が履いてそうな歯が一本の下駄、いわゆる「一本歯下駄」を、検車場ではたくさん見ることができる。というのも「バランスの取りにくい一本歯下駄を履くことで、体幹が鍛えられる」と言われているためだ。
それが学術的に実証されているかまではわからないが、とにかく検車場には一本歯下駄がたくさん。
一本歯下駄業界は競輪選手によって支えられているのではないか、と思ってしまう(他競技の選手も使用することはあるようです)。
中には靴底の部分が半分しかない下駄を履く猛者も。
自転車の選手だからこそ、バランス感覚はひときわ大事ということだろうか。
あなたの推し選手は一本歯下駄派?
この下駄で観客の前に出ることはないので、中継などでちらりと映る検車場の様子などで伺い知る程度だろうか。「自分の推し選手は一本歯下駄派なのかな?」という部分に思いを巡らせてみるのも面白いかもしれない。