豊橋競輪場で4月20日まで開催される「ジャパンカップ×HPCJC・中日スポーツ昇龍杯(F1)」。
これに出走するナショナルチームメンバーを取材すべく現地に赴いたスタッフだったが、お目当ての選手が常に検車場にいるとは限らない。そんなタイミングは目についた選手の様子をこっそり撮影しているのだが……
2日連続で、同じ選手の同じ表情を撮っていたことに気がついた。
レース前の一瞬
福島・116期の佐々木綾選手。すん、とした静かな佇まいが目を引いたのだ。
2日目のレースでも同じ選手に目がいってしまったので、レース後の佐々木選手に「この時何を考えていたのか」を伺ってみた。
「最近乗り方を改善しようとしていて、そのことを考えすぎてレースに集中できなかったことがあったので、『平常心で』といったことを考えていました。それから『点数で負けてるから、気持ちで負けない』とか『自分の中で噛み合ってないことが多いけど、一旦忘れて、勝つ、かつ』とか……そういったことを考えていました」
外からは見えない、さまざまな思いが渦巻くレース直前だったようだ。
もしかしたら明日も同じ写真を撮っているかもしれない……と思う筆者なのだった。
豊橋F1「ジャパンカップ×HPCJC・中日スポーツ昇龍杯」は4月20日(水)、最終日となる。