2021年12月28日に行われるガールズグランプリ2021。ガールズケイリンの頂点を決める7人の戦いの行方は?
共同記者会見などで情報は既に発信されているが、ここでは本人たちの前日(27日)の意気込み、そして調子が更に分かる少し掘った内容をご紹介する。
児玉碧衣
Q:いきなりなんですが、レクサス(副賞)をまた貰ったらどうしますか?
自分で乗り回します!今乗ってるのがLCなんですが、自転車やハードケースが全く乗らないんです。自転車をヤマトとかに持って行くときに不便なので、UXを手に入れたいですね。
これまでのは自分で乗ったり、両親にあげたりでした。
Q:4連覇への期待、プレッシャーも強いかと思いますが、ご自身ではどのように感じていますか?
現時点(共同記者会見)では緊張していませんが、今年は姉弟子の(小林)優香さんもいます。姉弟子と走る時は不思議と緊張しなくて、チャレンジャーとして伸び伸びと走れるんです。妹弟子の(尾方)真生と走る時は、受けて立つ側なので緊張してしまう。いつもアドバイスしている以上、負けられないですからね。
でも今回は優香さんがいるので、私が真生に対する緊張する気持ちも全部背負ってくれるんじゃないかなと(笑)当日にならないと、自分がどういう気持ちになるかわかりませんけどね。
Q:尾方選手は「姉弟子がいるから楽しみです」と言ってました。
初めてのガールズグランプリだし、姉弟子もいるし、なんのプレッシャーも感じず伸び伸びとしたレースができると思います。私自身も真生のことを応援していますが、負けたくない気持ちも一番だと思います。
Q:では、今年の夏くらいまでを100点満点でいうとどれくらいでしょう?
サマーナイトを含まなければ100点満点。サマーナイトを入れたら、80点くらいですね。
Q:サマーナイトが大きいですね。
そうですね。サマーナイトの当日になるまで、目標を見失って悩んでいたんです。「優勝してもあまりおめでとうと言われない、逆に2着以下になったらすごく叩かれる。だったらトップじゃなくて勝ったら褒められるくらいの選手になりたい」とか考えていて。
でもサマーナイトを走って、初めて決勝を逃して「私トップで走りたいんだ」と改めて気づいたんです。今となっては、あれは経験するべきレースだったんだなと思います。車券を買ってくれたお客さんには申し訳ないですが、自分が変わったレースでした。
Q:では、後半戦は?
100点ですね!連勝記録を更新し続けていますし、400勝も達成しました。記録を更新して、充実した1年だと思います。
Q:グランプリに対して、これだけはクリアしたいと思うことはなんですか?
4連覇は誰もしたことないので、ガールズケイリンの歴史に名前を刻みたいです。更新し続けたいです!
Q:直前の意気込み、ファンの方へメッセージをお願いします。
4連覇がかかっているので、ファンの皆様に喜んでもらえるようがんばります。ぜひ応援してください!みなさん強いので、自分の力を出し切るだけだと思います。
小林優香
Q:今回、衣装はどう選んだんですか?
今回はスーツの指定だったので、良い感じのブラウスを探して……ZARAで買いました(笑)
Q:なるほど(笑)では、今年の夏までを前半として、100点満点でいうとどれくらいですか?
50点くらいです。8月までは東京2020オリンピックに向けてやっていました。もしオリンピックでメダルが獲れれば「80点」と言えたと思いますが、獲れないまま終わりましたので、50点です。
Q:では、後半は?
そうですね、現時点では65点です。ガールズグランプリトライアルレースで優勝したことでプラス15点の評価ですね。あとはグランプリに繋げたいと思います。
Q:今年1年の中で、思い出深いレースを教えてください。
やっぱり、東京オリンピックのケイリンのレースですね。頭から離れません。あのレースがあったからこそ「もっと強くなりたい」と感じます。
準々決勝で4着以内に入れば、準決勝に上がれたんです。「4着以内」というところで油断をしてしまって、本当にもったいないレースでした。悔しくて仕方がないです。
Q:そのレースの後って、どんな感じでした?もちろん落ち込んだとは思いますが。
凹んで泣いていましたし、あっという間に終わったしまった、その「あっという間」という感じが抜けませんでした。
次の日は朝からハロン(スプリント予選の200mFTT)があったんですが、1時間半程度しか眠れないでそれに臨みました。
Q:1時間半しか眠れなくて、でも日本記録を出したんですね?!
そうですね。だから考えようによっては、ちゃんと眠れていたらもっと出せたかもしれません(笑)
Q:ガールズグランプリ、もちろん優勝を目指して頑張られるかと思いますが、それは大前提として「これだけはクリアしたい」と思うことはなんですか?
「勝ちにこだわって仕掛けどころが遅くなった」というのが、オリンピックのレースでもこれまでのグランプリでも共通することでした。今回のグランプリでは、自分から積極的にレースを動かしていきたいと思っています。
Q:会場は静岡ですから、ある意味地元のような部分もありますよね。
そうですね。拠点としている静岡の地で、パリに向けた再出発という意味でもここをぜひ獲りたいです。
Q:身の回りの方でグランプリを観に来る方も?
ブノワ(・ベトゥ)コーチやアンソニーコーチが来ると言っていました。
※アンソニー・ペーデン:東京2020オリンピック後に就任した新短距離コーチ
Q:それは、小林選手としてはどういう気持ちです?
私の競輪選手としての走りを見てほしいと思います。またブノワコーチは東京までの5年間を支えてくれた人ですし、アンソニーにはこれからの3年間を支えてくれる人。しっかり見てもらいたいという思いがあります。
Q:最後に意気込みをお願いします。
この1年を良かったと笑って締め括れるよう、自力で勝負していきます。応援よろしくお願いします。
石井寛子
今年1年の中で思い出深いレースのひとつは、ガールズケイリンフェスティバル。2年連続で7着、決勝に上がれなくて、「絶対決勝に上がりたい」と思っていました。そういった思いのある場で決勝に乗れて、そして勝つこともできた。とても嬉しかったです。
Q:今年の前半、夏までを100点満点でいうと難点でしょうか?
80点ですね。後半も、80点です。
Q:1年通して良い評価なんですね。
そうですね。400勝達成、自己ベスト24連勝達成、ガールズケイリンフェスティバル優勝、年間24回優勝……充実した1年だったと思います。
Q:この好調子の理由って、何かあるんでしょうか?
フォームの改善を行いました。そして辛い練習にも耐えましたので、それが理由だと思います。
Q:バンクを走った印象は?
静岡は難しいバンクだと思っていますが、さっき走ったところ(自分の中での感触が)とても良くなっていました。
Q:ファンのみなさまへ一言お願いします。
1年間応援ありがとうございました。集大成として頑張ろうと思います。自在(※どんな展開にも対応する)で走ります。フィニッシュ前を見ていただけたら嬉しいです。