大学自転車部から、唯一の競輪選手へ

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同期は深谷知広「何をしても勝てなかった」

Q:競輪選手になると決めてから、大きな目標はあったんでしょうか?

特に大きな目標を立てた事は無いです。競輪選手養成所で、目標を書くんですが「3年でS級に上がる」事が目標でした。

Q:現在の大きな目標は何でしょう?

KEIRINグランプリに出られるので、優勝を目指したいです!

Q:当時の自分からすると今の立ち位置は信じられないものですか?

そうですね、グランプリに出られるような選手になれるとは思わなかったですし。

同期に深谷(知広)さんがいるんですけど。深谷さんと一緒に練習すると何をしても勝てなくて……。長いロードなら勝てるけど、1kmサーキットを10周するのでも勝てなかったです。

「こういう人が上の舞台に行くんだろうな」と思っていたので、自分がグランプリに出場することは想像すらしていなかったです。

深谷知広(静岡・96期)

Q:想像すらしていなかった世界に、今年で2回目の挑戦。その立ち位置になれた要因は?

競輪って自転車の中でも特殊だと思っています。スプリンターでも、僕みたいなロード出身者でも、いろんな戦法や走り方があって、それをしっかり自分の型に当てハメていけば強くなれるんだなと思います。

Q:つまり、守澤選手自身の型を見つけることができたんでしょうか。

自分の長所なり短所なり、いろんなことを把握しながら、色んな方法で勝てるのが競輪だということに気づいたことが一番ですね。

Q:同じようにロードを走っている高校・大学生に、競輪選手をオススメしますか?

そうですね、やっぱり“自分の頑張りが収入に直結する仕事は、なかなか無いと思うので、そういう面ではお勧めします。

もちろん怪我とかもありますし、どれだけ練習しても強くなれない人もいます。100%は推せないですけど、良い仕事だと思います。

「1番記憶に残るレース」の塗り替えへ

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