チームを支えるスポンサー

「スポンサー」。

それは自転車競技に限らず、全てのプロスポーツにおいて活動資金を提供する、なくてはならない存在。

選手個人としての活動にも資金は必要だが、国の代表として活動するナショナルチームには、さらに莫大な資金が必要だ。

国によってスポンサーはさまざま。レースで見たことのある企業や、自転車に関連のある企業、「あの特徴的なロゴは一体何?」といった、各国ナショナルチームの活動を支えるスポンサーについて調べてみた。

オランダ

Men's Sprint Final / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

自転車競技強豪国であり、世界的に見ても競技環境が整っているオランダ。

そんな最強軍団を支えるタイトルスポンサーは、魚ロゴがトレードマークのオランダ宝くじ「NEDERLANDSE LOTERIJ」だ。

スクラッチやtoto(スポーツ振興くじ)など宝くじ7種の売上の一部を、福祉や健康に関する18の分野に出資している。競技スポーツではNOC*NSF(オランダオリンピック委員会及びオランダスポーツ連盟)を通じてなんと76の競技、500万人の選手の活動を支えている。

ジャージスポンサーはベルギーの競技用カスタムメーカー「BiO RACER」。チームジャージを提供している。

イギリス

Qualifying / Men's Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain

Jason Kenny (GBR)

イギリスのタイトルスポンサーとして出資しているのは、世界最大級のメガバンクである「HSBCホールディング」のイギリス法人「HSBC UK」だ。

2017年1月から出資しており、競技スポーツをはじめとした様々なイギリスの自転車文化推進に貢献している。

HSBC UKの他にも非省庁である「UK Sport」や、イギリス国内での宝くじからも出資を受けている。オランダと同様、潤沢な資金で世界トップクラスの競技環境を整えている。

イギリス自転車競技連盟がパリオリンピックへの活動資金となる約3500万(約48億円)ポンドの受取を発表

左胸の「Kalas」はイギリス発のサイクルジャージメーカーだ。

イタリア

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