トップアスリートは遺伝子的にもエリートなのか?

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まさかの〇距離向けタイプ!?

そして最も意外だったのが「短距離選手タイプ」の項目。速筋線維と遅筋線維の構成には遺伝的な寄与があるとされ、この情報から見ると小原選手は

「若干マラソンランナーに多く短距離選手に少ないタイプ」

チームスプリントをはじめとした短距離種目で活躍し、現役競輪選手でもある小原選手。でも遺伝子上は「まさかの長距離向けタイプ」だった。だが考えてみれば、チームスプリントでも一番長く走る第3走を担っていたり、1kmTTの日本記録を保持しているなど、短距離の中でも持久寄りの種目を得意としている。捉え方によっては遺伝子通りなのかも……?

小原佑太, OBARA Yuta, JPN, 男子チームスプリント 予選, MEN'S Team Sprint Qualification, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

また関連する項目として「高所登山家に多いタイプ」「最大酸素摂取量(1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量)が多く、持久力が高めのタイプ」の診断も出ていた。中長距離への転向もありですね。

太りやすい・太りにくい どっち!?

と、ここまではアスリートっぽい項目を紹介してきたが、最後に「ダイエット」の項目も紹介しておく。

この診断はあくまで「遺伝子」の診断であるため、対象の運動習慣などは考慮されていない。しかし小原選手の「ダイエット」関連の項目、遺伝子からして「アスリートっぽい」のだ。

糖の代謝:苦手!
脂質の代謝:苦手!

まず、糖質・脂質ともに代謝が苦手なタイプ。糖質の代謝が苦手だと内臓脂肪がつきやすく筋肉がつきにくいし、脂質の代謝が苦手だと皮下脂肪がつきやすい。要するに太りやすいタイプなのだが……

でも基礎代謝はめっちゃ高い!

しかしながら基礎代謝は一番高いランクになっている。これは中性脂肪の分解に関わる「β2アドレナリン受容体(β2AR)遺伝子」から判断されているもので、この遺伝子多型を持つ人は食事や運動によるダイエットの効果が出やすく、1日の基礎代謝量(息をしてるだけで消費されるカロリー)が多い傾向にあるとされる(ただし、一度太ると痩せにくいらしい)。

なんかこの、「太りやすい体質だけど筋肉でどうにかします!」みたいな感じ、すごくアスリートっぽくないですか。

実際、小原選手は日々大量のカロリーを消費しているアスリートなので、現役の間は太る心配は不要なのでしょう……

絶賛減量中

現在、絶賛ダイエット中の小原選手。2024年の4月は体脂肪率が20%超えだった(それにも驚きだ)が、およそ1か月で16.9%まで体脂肪率を減らしてしまった。

体脂肪量はとしては驚くことに5kgほど減少させたため、筋肉を保ちつつ、脂肪を減らすことに成功している。

オリンピックの頃には……ゴリラのようになっているかもしれない。

体重 体脂肪率 体脂肪量
2024年4月中旬 79.3kg 22.60% 17.9kg
2024年5月末 77.3kg 16.90% 13kg

「努力を続けていれば何とかなる!」

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