「世界で戦える選手を輩出してきたい」/2020 UCIシクロクロス世界選手権

~今回の遠征について~監督所感

2020 UCIシクロクロス世界選手権

「ジュニア選手全員が同一周回で完走したこと」は、昨年の結果と比べると大きなステップアップとなった。日本にはない泥のコースコンディションのなかで結果を残せたことはレースの結果として良い内容であり、好成績に繋がった。

鈴木選手と石田選手は、レース中にトラブル(靴の紐が切れたり、落車したり)あったが、それらのトラブルがなければ、約2分は早くフィニッシュしていただろう。

昨年は世界選手権の直前にナショナルチームの監督として呼ばれ、監督としての準備期間が短かったため、考えていた通りには進められなかった。今年は事前合宿を愛知牧場で実施し、鈴木選手、石田選手、赤松選手が参加した。

この合宿では、轍(わだち)の練習をしたことが本番でもいかせたように思う。

また、事前合宿の前から、選手個々とも連絡を取り合い、相談を受け、それに対してのアドバイスを通して、選手としてレースに挑む意識を変えていけたことが、今回の好成績につながったのではないかと思う。レース中の(ジュニア)選手の表情が「戦う表情」に変化していることが見て取れて嬉しかった。

織田選手は、欧州でのW杯の参戦を通じて、欧州の選手との会話からタイヤや空気圧についての情報を収集していた。そのような事も加えて、大会での選手の機材設定は世界とほぼ同等になっていたと思う。

ジュニア選手の空気圧をレース前に0.1下げた事も、好成績につながった要因である。もし下げていなかったら、滑ってしまい、好成績には繋がらなかったかもしれない。

日本は硬い路面のコースが多いが、欧州での泥のコースコンディションでは空気圧を低圧で走ることを欧州の選手からの情報を得たことや、ベルギー人のスタッフからの現地情報も非常に役立った。

現時点の日本人の実力ではエリートカテゴリーで好成績を出す事は難しく、今後はジュニア、若しくはジュニア以前(U17)の育成をしていくことにより世界で戦える選手を輩出してきたい。今後の目標は完走ではなく、もっと高い目標を掲げて強化育成を進めることを考えている。

今回のナショナルチームは、スタッフ含めて良いチームであった。

皆様の、大会前~大会までのご指導、ご協力に心より感謝します。

JCFシクロクロス小委員会委員長
シクロクロスナショナルチーム監督 三船雅彦

(TEXT:JCF

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