2019-2020シーズン JCXシリーズ第9戦ざおうさまカップが東北シクロクロスシリーズ第5戦として、 宮城県蔵王町 蔵王町総合運動公園において行われた。男女合わせて60人以上が参加し、男子エリートでは小坂光、女子エリートでは唐見実世子が優勝した。

2.7kmのコースはグラウンド、調整池、河川敷の大きく分けて3つのセクションで成り立ち、中でも調整池エリアは全てキャンバー区間となり、朝の早い時間帯のレースでは霜と凍結により多くの選手が転倒する姿が見られた。このコース1番の難所となり、最大の魅せ場でもある。

男子エリート

ホールショットを奪ったのは小坂光(宇都宮ブリッツェン)。それに続いたのは斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)、合田正之(AX cyclocross team)、中間森太郎(Frieten)らが続き、小坂に斎藤が食らいつくが2周目には小坂は単独で先頭を走る。

スタートで出遅れた積田連(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が徐々にポジションをあげて4周目には単独で2番手となった。その後ろでは斎藤と合田が競り合うが斎藤のペースが上がらず合田が単独で3番手となった。混戦だった5番手以降から島田真琴(ペダル)が抜け出てきて7周目には3番手までポジションをあげる。

調整池を1周するキャンバーセクションを全乗車でクリアできたのは小坂1人だけ。小坂はリードを保ち昨シーズンの第10戦以降となる今シーズンJCXシリーズ初優勝となった。2位には積田、3位には島田が入り、積田、島田の両名はJCX初表彰台となった。

男子エリート競技結果(2.7km x 9Laps)

1:小坂光(宇都宮ブリッツェン)1:00:34
2:積田連(SNEL CYCLOCROSS TEAM)+1:09
3:島田真琴(ペダル)+1:27
出走:55名 完走:24名

女子エリート

世界選手権代表メンバーの渡部春雅(駒澤大学高等学校)がホールショットを決め、3周目までトップを走るが、平坦セクションで唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が差を詰め、キャンバーセクションに入る手前で渡部をかわしトップに立つ。

2人が連なって進入した激坂を登ったポイントで渡部のチェーンが落ち、リカバリに時間がかかってしまい、その間に西山みゆき(Toyo Frame Field Model)にも抜かれてしまう。

唐見は周回を重ねるごとに苦手とするキャンバーセクションもなんとか走れるようになりラップタイムを縮める。2番手の西山との差は広がる一方。渡部も西山との差を詰められず、唐見は今シーズンJCXシリーズ3勝目をあげた。

女子エリート競技結果 (2.7km x 6Laps)

1:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)0:48:17
2:西山みゆき(Toyo Frame Field Model)+0:40
3:渡部春雅(駒澤大学高等学校)+0:54
出走:9名 完走:7名

男子ジュニア

男子ジュニアは1名だけの出走。C2と同時、CM1との時差スタートだった。C2の先頭を走るが転倒により遅れてしまった。

男子ジュニア 競技結果(2.7km x 5Laps)

1 : 菊地壮太郎(AIBE)0:41:56

UCIカテゴリ以外のリザルトはAJOCCホームページでご確認を。

TEXT:JCF