世界のレベルは急上昇

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太田りゆ目線「東京オリンピック女子ケイリン」

ローリン・ジェネスト Lauriane Genest (CAN), ケルシー・ミシェル Kelsey Mitchell (CAN), リウボフ・バソワ Liubov Basova (UKR), オレナ・スタリコワ Olena Starikova (UKR), エルレス・アンドリュース Ellesse Andrews (NZL), シェーン・ブラスペニンクス Shanne Braspennincx (NED), Women's Keirin Final 1-6 AUGUST 5, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

ケイリンに関しては「展開が多くなってる」と変化を感じました。

正直、オリンピックの決勝メンバーって「順位決定戦と決勝メンバー、逆じゃない?」って感じのメンバー構成だったんです。観戦しながら「この人が決勝に行くだろうな」「この人たちは順位決定戦かな」と思っていたメンバーが、まるきり逆でした。

その理由として考えられることとしては、力があるメンバーが結構ギアをかけていたこと。決勝に行った「いつもはそこまでじゃないよね」的なメンバーが、そんなにギアをかけていなかった。というか、ギアをかけられないからかけてなかったんじゃないかとも思います。

ローリン・ジェネスト Lauriane Genest (CAN), ケルシー・ミシェル Kelsey Mitchell (CAN), リウボフ・バソワ Liubov Basova (UKR), オレナ・スタリコワ Olena Starikova (UKR), エルレス・アンドリュース Ellesse Andrews (NZL), シェーン・ブラスペニンクス Shanne Braspennincx (NED), Women's Keirin Final 1-6 AUGUST 5, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

でもオリンピックの展開の多いレースで、反応ができて着を獲れたのはそっち(ギアをかけてない)の方だった。一発を狙った力のあるメンバーが、ギアの重さのせいで出遅れてしまった結果、思うような成績を残せなかった。

私が大きな国際大会から離れていた間に、いろんなことが変わったんだろうなと思います。

Q:まったく予想できないことが起こるから、オリンピックは怖いですね。

出場していない私が怖いとか言えませんけど。それでもなんか「ワーオ」って思っちゃいます。

Q:若くて怖いもの知らずな選手たちと、ベテランで酸いも甘いも知ってる年代が活躍して、ちょうど太田選手くらいの年代がすっぽり抜けてる感じがありました。

苦戦してましたね。あの場で怖いもの知らずなのはすごく強いことだと思います。カナダ勢なんかはそんな感じでしたね。

シェーン・ブラスペニンクス Shanne Braspennincx (NED), エルレス・アンドリュース Ellesse Andrews (NZL), ローリン・ジェネスト Lauriane Genest (CAN), Women's Keirin Final 1-6 AUGUST 5, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

どうなる、世界選手権?

Q:そこを受けての世界選手権ですが……

次のオリンピックまで4年あるタイミングでの世界選手権なら、みんなまだそれほど仕上がっていないかもしれません。

でも、今回に限っては3年しかない。あの調子を崩さないまま、休まないで来るメンバーも多いんじゃないかと思うんです。

Q:スピードの面では壁を感じるかもしれませんね。

そうですね……やってみないとわかりませんが。私も速くなってるし。

Q:スプリントについての楽しみはありますか?

1対1の戦いなので、自分の戦法を使えればハマるし、全員を見なければいけないケイリンよりは面白いかもしれません。

チームスプリントで広がる可能性

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