絶対にブレない目標

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スポーツの歴史の一端に

第36回共同通信社杯, 伊東温泉競輪場

Q:日々の中で「こういうのがあるから辞められない」と思うものはありますか?

過去のアスリート達や、スポーツに関わる人々が築きあげてきたものってありますよね。成績もそうですし、デジタルが進化する中で、スポーツの「見せ方」も変わってきています。

僕たちのやるべきことはもちろん成績を残すことなんですけど、「その先」とか、「そこまでのプロセス」を新しい形で発信することで、これまでに築かれたものの一端になれると思います。それも僕の進化に繋がる場所だと感じていますね。

Q:新型コロナ禍で、新田さんが考える、今だからこそスポーツが人々に与えられるものは?

「スポーツならではの純粋な素晴らしさ」を、あまり重く考えず感じ取ってほしいなと思います。努力や、共に感動する空間作りあげられる、提供できるものがスポーツだと感じています。

夢を叶えるために

Q:新田さんの最終的な夢、人生で明確な目標があれば教えてください。

「自分で立てた目標を達成する」が一番。そこまでの努力は素晴らしい経験だと思うので、今この時が、おそらく人生の中でかけがえのない時間なのかなと感じています。

Q:つまり夢の実現には過程と努力が大事ということ?

そうですね。夢を達成することが夢の目的ではないんです。達成するまでの過程も夢の一部。夢を追いかける、そして夢を達成した時に、または達成した後、そこにある環境がおそらく素晴らしいものになるんじゃないのかなと感じています。

Q:夢を実現するために努力をする。難しいことだと思いますが、どうすればそこまで頑張れるんでしょう?

努力をし続ける為に必要なものは、責任だと思います。これは自分に対しての責任もそうですが、競技を1人でやることは基本的にないと思うんですよね。いずれ何らかの組織、環境の中に入ると思うので。

新田祐大, 自転車トラック競技日本代表

その中で、その人達が作り上げた環境に責任を持てるか、感謝できるかが、恐らく最終的に責任にも繋がってきます。簡単に諦められない。それが結果的に、努力を積み重ね続けることになるのではないかなと思いますね。

Q:オリンピックの目標は?

台本があるかのような答えですが、金メダル。これは言い続けてますし、「ブレてはいけない」と掲げてきた目標ですから、獲れるか獲れないかではなくて、やる事。そして目指さないといけない目標というのが、金メダルですね。