オリンピックを目指す相棒として

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絶対にブレない目標

新田祐大

Q:自転車に関わる前後で、人生は変わりましたか?

自転車に関わる前は「なんとなくチャレンジして、良くてもそこそこで終わる」自分でした。

でも自転車については「自分で決めた道だから、絶対逃げ出さない」と決めていて、それが今に到るまでに、どんどん積み重なって……「1つ決めたら、どんな理由であれ逃げ出さない」というものが、絶対にブレないものとして存在するようになりました。

Q:それはチーム最年長として競技を続けているということにも繋がっている?

ん〜(笑)チーム最年長で競技を続けていること直結……はしてないかもしれませんが、自分が「やる」と決めたことに人を巻き込んで、自分のために動いてくれている人たちがいるわけです。そんな中で自分がピリオドを打ってしまったら、そこでプロジェクトが全部終わってしまう。

そういう意味でも、軸である「自分」がブレないことは大事だなと、年を重ねるごとに強く感じるようになりました。

本当に辛いと思ったことはない

新田祐大, TRACK DAY 01 男子ケイリン

Q:これまで自転車選手として最も辛かった瞬間は?

肉体的な辛さ、精神的な辛さはその時々ではあるんですけど、「キツくて辞めたい」と思ったことは基本ないですし、あまりそういったことを考えるようなタイプの人間ではないので……辛さを感じていないのかなと思います。

Q:1回もない?

その場では「辞めたい」とか口に出すようにしてます。でも本当に辞めたいなら、おそらく言わずに辞めてるでしょうね。辞めてないのは、やりきりたいから。「自分の目標を達成したい」という強い想いがあるからこそ、続けられているんじゃないかなと思います。

タイミングが良いことに、心が折れそうになると、新たにその先を目標が新たにできるんです。「諦めない環境」を作り続けてもらっていると感じています。

Q:それは周りのメンバーだったり、友達だったり、違う競技の選手だったり?

関わるすべての人たちです。その時々で、何かのきっかけを与えてくれています。僕が求めているもの……「こうなったらいいな」とか「これを打破する為にはどうすれば良いのか」とか考えた時の答えが、たまたまその近くにあったりするんです。

自分の都合の良いように解釈することで、苦しい場面を乗り超えてきたのかなと感じています。

新田祐大, 男子1kmTT, 2020全日本トラック

Q:これまで経験した中で、最も嬉しかった瞬間は?

何か目標にしていたものを達成できた瞬間。

これはメダル獲得ももちろんですし、日々のトレーニングのタイムや、挙げたい重量など、小さなことも含まれます。小さな目標を達成し続けるこの積み重ねが、大きな喜びに変わってきていると思っています。

意外と「これで最高が嬉しかった!」というのはあまり感じてないのかも。目標としているもの……今なら「東京オリンピックでメダルを!」と言ってますし、おそらくメダルを獲得した瞬間は嬉しいでしょうけど、たぶんその後にまた違う目標ができるんですよね。

小さな幸せが意外と勝ることもありますし、シチュエーション次第で喜びの度合いも変わるので、一番は決めにくいかなと感じています。

スポーツの歴史の一端に

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