10秒8の呪い

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キーワードは「沖縄」、置き去りにしてきた「何か」

基礎能力の底上げが目的 沖縄合宿/クレイグ・グリフィン中長距離ヘッドコーチ

Q:日本の競輪では最近かなり調子が良いですが、勝つことで自信になるのでしょうか?

自信になるというよりは、勝つことを思い出せる、といった感じです。勝った時の光景、フィニッシュラインを1着で通過した時の光景は楽しいし、嬉しいです。

今年に入ってからは、出場した3場所で完全優勝(2月:奈良/3月:京王閣/4月:前橋)していますが、1場所目の決勝では、外から捲くる際に自分が止まってしまうようなイメージが頭の中に「スっ」とよぎったりしました。

今まで決勝で怖くなり、いざという時に止まってしまって、負けてしまう。そんなことを繰り返していた時もあったので、その部分が減ったことが勝てている要因の1つにあると思います。

Q:その怖さが解消された理由はなんでしょう?

(1月に)沖縄合宿に行って、めちゃくちゃキツかったんです・・・・・

※6月23日時点で再び沖縄合宿が始まっている※

Q:練習する前から泣きそうになっていましたよね?

泣いていましたよ(笑)ほぼ拷問です(笑)ただ、沖縄から帰ってきてから何かが変わり、それから負けていないということはあります。沖縄に何かを置いてきた感じはあります(笑)

Q:呪われた何か、でしょうか?(笑)

そうです。泣きながら置いてきました(笑)

Q:見事に苦しみ抜きましたよね!

本当にキツかったんです。誰かに脚を持って欲しかった位です。

Q:またオリンピック前に沖縄合宿が控えているそうですが、行きたいですか?

もちろんです!やるなら行きたいです!練習はキツいですが、こっちに置いていかれる方が嫌です。

Q:オリンピックのリザーブということで、まだ気の抜けない期間が続きます。しかしながら、これから国際レースがまた無くなりますが、目下、目標は?

オリンピックのリザーブとして、しっかり準備しておく、そしてガールズケイリンで自分の力をきちんと出せるということを確認したいと思っています。7月のサマーナイトがその場になると思います。決勝に乗って優勝争いがしたいです。強い相手に対しての勝ち癖をつけていきたいです。