中長距離から競輪へ

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オリンピックシュミレーションでの手応え

男子ケイリン7-12位決定戦, オリンピックシュミレーション

Q:7月末~8月上旬にはナショナルチームメンバーが集まり、東京オリンピックと同じスケジュールで行われたオリンピックシュミレーションが実施されましたが、参加してみてどうでしたか?

自分の実力が客観的に分かって良かったです。体力的にも、精神的にもきつい部分がありました。

Q:良い収穫はありましたか?

ハロン(200mフライングタイムトライアル)で9秒台を出せたことです。大会と同じ厳密なタイム測定で9秒台を出せたことは初めてでしたので、良い収穫でした。

これまでの自己ベストは10秒2ほどでしたから、シュミレーションでは9秒台が最低限の目標でした。本音を言うともうちょっと良いタイムを出したかったのですが、最低ラインはクリアできたと思っています。

僕と脇本(雄太)さんは競輪の開催直後でのイベントでした。でも、そんな状況でも9秒台を出せたのは自信に繋がりました。

Q:経験豊かな先輩たちとレースをしたわけですが、その辺りはどうでしょう。

自分の脚力以上のレベルの人たちと走ることが多くはなかったので、その中でレースを作る難しさを感じました。力でねじ伏せることはできないし「いつも行けるところで行けない」という感覚もありました。

また、ケイリンもスプリントも250mのバンクではほとんど経験がない状態です。探り探りという感じがありました。もっと走り方を覚えなければと思います。今まで体験したことのないレベルの中での練習やレースでの充実感はとてもありますし、成長している実感もあります。

今が「1回目の壁」

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