前編では、中村妃智選手が東京オリンピック・マディソン種目の代表に選ばれた経緯、そしてペアを組む梶原悠未選手の印象などについて語ってもらった。ここからはマディソンという種目の見所、彼女の競技へ対する考え方などをお伝えしていく。

【前編】訪れた転機”マディソン”東京オリンピック代表 中村妃智インタビュー

マディソンでの「中村妃智の強み」とは?

中村妃智 梶原悠未 TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain

Q:マディソンの交代について「飛ばすのがうまい」とのことでしたが、それは具体的にはどのようなことでしょうか?パワーがあるとか?

交代のパワーはある方だと思います。客観的な立場の人からよく褒めてもらえる部分なので、自分の長所だと思っています。

Q:一方、梶原悠未選手はスプリントが強いので、すごく良い組み合わせのように感じます。

そうですね。今クレイグ(・グリフィン中長距離ヘッドコーチ)コーチから来る練習メニューも持久系が多くなっています。他のみんなは「◯分」「30秒」とかのメニューが並ぶ中、自分は「3時間アベレージ◯◯〇ワット」みたいなメニューをやっています。カジ(梶原悠未選手)のスプリントを活かすために、自分には持久力を求められていることはわかっているので、意識してやっています。

中村妃智

位置取りをきちんとして、持久系を高めて、あとは力強く押し出してやれば、カジのスピードで結構良いところまでいけるんじゃないかと思います。そう出来るようになりたいですね。

Q:最近のマディソンの練習はどうしているんですか?練習にも制限がかかっていると思いますが。

最近はカジ(梶原悠未選手)との練習はできていないですが、一時期は男子と練習させてもらってました。今村(駿介選手)や近谷(涼選手)とペア組んで、交代の感覚を確かめたり・・・

そしたら楽しすぎました!すごく飛びます!男子のパワーで交代をやってくれるので、その勢いだけで1周いけちゃう感じです(笑)ディスクホイールをつけてなかったので微妙ですけど、時速60kmくらい出てたんじゃないでしょうか。

中村妃智

Q:世界選手権の男子マディソンは、平均時速が58kmでしたが、女子も速いですよね。

女子もグラスゴー(2019-20トラックワールドカップ第2戦)では50kmくらいだったんですよね。女子も結構速いです。あの時は本当に苦しかったです。

東京が初開催、マディソン

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