UCI(世界自転車競技連合)が、2025年4月14日に迎える創立125周年を前に特設ページを公開。
4月7日(月)から11日(金)にかけて、歴史をたどる記事シリーズが毎日公開されている。

The ICA is dead, long live the UCI

第1弾として4月7日に公開されたのは、125年前の記念すべき日である1900年4月14日にあった出来事を振り返る記事で、そのタイトルは「The ICA is dead, long live the UCI(ICAの終焉、UCIの誕生)」。

その日、「ICA(International Cycling Association)」のトップを集めた会合がパリのカフェで行なわれ、「アマチュアとプロの線引き」をきっかけに議論が紛糾、フランス、ベルギー、イタリア、スイス、アメリカの代表者らがICAを脱退し、その日のうちにUCIの設立を宣言したという顛末が(わりとスリリングなルポ調で)綴られている。ちなみにタイトルは、当時のジャーナリストが寄せた文章から引用されたものだという。

AIGLE, SWITZERLAND - OCTOBER 17: A general view of UCI World Cycling Center is seen on October 17, 2010 in Aigle Switzerland. (Photo by Harold Cunningham/Getty Images)

東京オリンピックの写真や貴重な書簡も紹介

第2弾の記事ではオリンピックにおける自転車競技の変遷が、そして第3弾ではエミール・ド・ブカレール(Émile de Beukelaer)からダヴィ・ラパルティアンに至るUCIの歴代会長(全11人)を紹介する記事が、いずれも超ボリュームで公開。このシリーズは4月11日まで毎日更新され、自転車競技の進化や社会におけるあり方にフォーカスしたエントリーが掲載されていく予定。

なお、いずれの投稿でも当時の貴重な写真や書簡も紹介されており、8日に掲載された記事では東京オリンピックの写真も紹介されている。
お時間のある時に、翻訳機能を駆使しつつ、ぜひご覧いただきたい。

The UCI celebrates its 125th anniversary

120周年はパンデミックの最中

なお、120周年という節目を迎えた「2020年4月14日」は世界的なパンデミックの真っ只中。
式典などは開催されず、120年を120秒でまとめた動画が公開されたのみであった。

詳細は不明だが、今年は“初期メン”であるフランス、ベルギー、イタリア、スイス、アメリカの車連によってこの節目の瞬間が祝われる予定だという。

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