常に、同じ場所へ留まらない。

休みの日には、とにかく新しい物や人と出会うために出かける事が多いという。

「自分にとって新しい視点が生まれるので、常に同じ場所へ留まらないようにしています。」

#luxembourg #明日からStagerace

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好奇心の旺盛さが、新しい事への向き合い方をポジティブにしている。競輪のデビュー戦へ対しても、緊張ではなく期待感の方が強いという。

「ホント面白そうなんですよ。競輪でデビューする事に対しては“緊張します”とか“頑張ります”よりも、“なんか新しい世界を見れるから、楽しみだな〜”としか思いません。」

橋本英也

競輪の決勝レース前でも笑顔

この未知へ対する好奇心、そして新たに手にした“競輪選手”という肩書を活かし、日本の自転車競技界へ新たな風を吹き込もうと動き出してもいる。

「自転車競技って、色々なジャンルで分かれすぎているんです。それを1本にしたいんですよ。どんな自転車も仲間だし、それぞれの喜びや、面白さをシェアしたいんです。だから、まずは自分を知ってもらおうとしています。」

橋本英也

競輪デビュー戦では完全優勝

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競輪選手には、ほぼ必ず師匠がおり、その師弟関係は総じて厳しいモノだが、橋本英也の師匠である児玉利文選手(岐阜/76期)は2人の関係を「仲良し」と表現する程に、自身の考えや活動を理解しサポートをしてくれるのだという。

「競輪の師匠の児玉さんが色々な自転車のイベントに誘ってくれ、理解をしてくれています。元々トラック競技をやられていた方というのもあり。ホント仲良くさせてもらっています。」

休みの日には新しい刺激を求め出かける以外にも、なるべく日本語を喋らず、英語を日常的に使う様にしているという。持ち前のコミュニケーション能力の高さもあり、競輪の短期登録で来ている外国人選手との親交も深い。マシュー・グレーツァージョセフ・トルーマンを連れ、東京観光へでかけていた。

#明治神宮 #5km歩いたの巻

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「彼らが帰る前に、皆で富士山に登りたいんですよ。」

橋本英也の行動動機には“面白そう”が起点になる事が多い。先の富士山へ登りたいという言葉の意図も、単純に面白そうだから、以外無いだろう。先日まで行われていた日本代表のヨーロッパ合宿時、出場をしたロードレースについてもこう振り返る。

「ゴールスプリントまで残りましたが、僕は36位。20位以内はUCIポイントを獲れたんですよ。競輪選手がUCIポイント獲ったら面白くないですか?今回のレースで目標にしていたんですけど、ラストの落車をかわした時“パンクしたかな?”って脚を止めたら、パンクしてなかった。なので、ゴールスプリントで踏んでいなかったんです。あれはすごい失敗でした。ただ、もし本当にパンクしていたらクラッシュしていたのは自分だったので仕方ないですね。」

たしかに競輪選手がUCIロードレースのポイントを獲っている姿を見たことは無い。コミュニケーション上だけではなく、大舞台の結果でも競技のジャンルを飛び越えて結果を出そうとする姿勢は、リオデジャネイロオリンピック以前と何ら変わることは無い。

英也は、皆を知っている。