橋本英也プロフィール
1993年、岐阜県出身。チーム ブリヂストン サイクリング所属、競輪選手、トラック競技日本代表。2017-18トラックワールドカップ第4戦で日本人として史上初の男子オムニアムで表彰台に登り、銀メダルを獲得。同じくトラック競技日本代表の橋本優弥は実妹。
自転車だけは最初からめちゃくちゃ速かった。
橋本英也が自転車競技の入り口へ立ったのは小学生の時。父親の影響でトライアスロンを始めた。幼い頃から水泳の素養があり得意でもあったが、ランだけは苦手。
しかし、自転車だけは最初からめちゃくちゃに速かった。このトライアスロンの経験をきっかけに自転車の魅力に取りつかれ、中学2年生の時から本格的に自転車競技の道を歩み始める。
その後、岐南工業高等学校へ進学。そこで橋本英也の名が世に知れ渡る。
「もともとロードがやりたくて始めて、でも高校の自転車部がトラック競技のチームパシュートをメインにしていたので、トラック競技を中心にやる様になりました。」
2011年の山口国体ロードレースで準優勝。さらに、同年の全日本選手権トラックではチームパシュートと個人パシュート両方でダブル優勝、ポイントレースで準優勝と圧倒的な結果を残した。
高校卒業後は自転車競技の名門、鹿屋体育大学へ進学した直後の全日本選手権トラックでも、チームパシュート&個人パシュート両方で優勝し2種目で2連覇。個人パシュートにおいては日本記録を更新した。
しかし2016年のリオデジャネイロオリンピック代表選考では落選。これがきっかけとなり、トラック競技やロードレース以外の居場所も求め、競輪選手を目指す事となる。
競輪学校生としてスプリント力を鍛えつつ、トラック競技の日本代表としてワールドカップや世界選手権への出場も続けた。
レース後のインタビューでは「競輪学校で鍛えられたスプリント力で」という言葉が頻出するが、これは彼の本心だ。競輪選手になるために鍛えるスプリント力が新たな武器となり、ワールドカップ4戦での銀メダルへと繋がった。