トレーニングはロード中心、それがトラックを強くする

スペイン合宿の様子

年間を通すとロードとトラック、どちらの方が練習時間は多いですか?

これまではトラック寄りですね。でも今はロードバイクしか乗ってないです。イアンコーチのメニューもロードメインですし。オーストラリア人選手も多分そうですが、ロードメインでやって、トラック競技が強くなっていくのだと思います。

毎日イアンコーチからトレーニングのメニューが送られて来ますが、毎日ロードです。

イアンコーチのトレーニングメニューはキツいですか?

キツいです。4分走を400ワットで3セットやる日があったのですが、本当にキツかったです。400ワットキープ、アベレージが400になるように。キツいですよ。

トラック中距離日本代表 スペイン合宿 室内ローラー

ツール・ド・フランスなんかだと、300~400ワットで5時間以上踏み続けるらしいですが、やれと言われたら…?

無理です!しかも都内だと信号があるので、4分間全開にもがけるところってなかなかないんですよ。普段、トレーニング時は尾根幹とか、多摩川のまわりを走ってます。昨日は4分走できるところ探すために、わざわざ荒川サイクリングロードまで行って来ました。

ロードはどこでも練習できるイメージがあるけれど、ノンストップで練習するためには、練習できる場所まで行かなきゃいけないですからね。

沢田桂太郎

そうなんです。

東京都内はまず無理ですよね。信号も多いし車も多くて危ないから。あと渋滞の脇をすり抜けするのも危ないので、できれば車が少なくて信号が少ないところに行きたいです。千葉とかは良いんですけど、千葉まで行くのに毎回お金掛けてられないですから…。

そうなるとトレーニング場所までの移動は車ですよね?ガソリン代や高速代は自費ですか?

全部自費です。

2020東京は中距離、2024パリは短距離「どっちも出るって面白い」

沢田桂太郎、一丸尚伍、今村駿介、近谷涼

東京オリンピックという目標があるにしても、その後のキャリアはどう考えていますか?

それ色々な人に聞かれるんですけど、未定なんです。特に何がしたいって決まってるわけじゃないんですよ。

でも、短距離も好きだし、走れるといえば走れるので短距離に行ってもいいかなって思ってます。競輪選手になって、2024年までの3年間で仕上げて、パリオリンピックには短距離で出るって面白いかな?って(笑)

どっちも出るって面白いじゃないですか。東京で中距離出て次は短距離って。そんな人なかなか居ないし。ただ、一度短距離の身体を作っちゃうと中距離へ戻るのは難しいかもしれない。橋本英也選手の様に、競輪選手になるっていうのは選択肢の1つとして考えています。なおかつお金も稼げますし。

メダル獲ったけど、平野歩夢に持って行かれた!(泣)

ワールドカップやアジア選手権でメダルを獲得した後、大学の友人とかから見られる目は変わりましたか?

いや、変わんないですね。

何も?ファンレターとか、SNSにメッセージ来たりとかも?

はい。そんなもんですよ。というか、まず知られていません。日本大学には他に凄い人が多すぎて。僕の学部には平野歩夢が居ますから。

平野歩夢

Photo by Cameron Spencer/Getty Images

(平野歩夢:2014年ソチオリンピック・2018年平昌オリンピック2大会連続の男子ハーフパイプ銀メダリスト。2018年現在、冬季オリンピックにおける日本代表選手として、最年少メダリスト記録保持者。)

彼にほぼ完全に持って行かれてます。

と嘆く沢田桂太郎選手であった。そんな彼もまだ大学2年生の若き男子!沢田選手へ応援メッセージをバンバン送ろうじゃないか!

沢田桂太郎

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