BMXレーシングで東京2020オリンピックに出場した長迫吉拓(チームブリヂストンサイクリング所属)。現在はBMXで培った「スタート力」を活かし、トラック競技のナショナルチームで「チームスプリントの第1走」としてトレーニングを重ねている。
そして同じく「チームスプリントの第1走」である梅川風子(チーム楽天Kドリームス所属)。ガールズケイリンで活躍していた彼女が「ナショナルチームとの二足の草鞋」を決心してから、その可能性を見出され、チームスプリント第1走のポジションを任されるようになった。
双方とも、チームの中では「第1走のスペシャリスト」。
今回は”チームスプリント第1走”同士の対談。「1走とはどんなポジションなのか」「チームスプリントならではの気持ち」などを語っていただいた。
チームスプリントってどんな種目?
3人1組で行う、自転車トラック競技短距離種目のひとつ。縦に3人並んだ状態で始まり、1周ごとに先頭の1人が離脱。3人目の選手(第3走)がフィニッシュしたタイムによって勝敗が決まる。
第1走はスタートのダッシュ力、第2走は第1走が作ったスピードを更に上げてトップスピードへもっていく能力、最後の第3走は体力と脚力が要求される。
現在の日本ナショナルチームにおいて、女子チームは1走:梅川風子、2走:太田りゆ、3走:佐藤水菜でほぼ固まっているが、
男子は長迫吉拓が第1走として固定しているものの、誰と組んだらチームとして最も速く走れるかは、まだ模索している段階となっている。
チームスプリントでオリンピックの出場枠を獲得できればケイリン、スプリントの出場枠も付随してくるため、ナショナルチームとして重要視されている種目だ。
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