愛媛県松山学院高校の3年生、垣田真穂。

全国高校選抜やインターハイなどの大会で、ロード・中長距離種目で数々の優勝を重ねてきた。世界の舞台でも、2022年のアジア選手権(ジュニア)ではポイントレースとオムニアムで優勝、世界選手権トラックでは池田瑞紀と共にマディソンで銀メダルを獲得、世界選手権ロードのロードレースでは5位に入る結果を残した日本期待の逸材だ。18歳を迎え、エリートクラスのトラックナショナルチームに入ることになった彼女にインタビューを行った。

夢は「オリンピックの金メダル」

Q:まずはスポーツ歴を教えてください。

幼少期から小学2年生までは水泳をしていました。小学3年生から中学3年生まではサッカーで、中学3年の初めから自転車競技を始めました。

Q:サッカーではセンターバックや右ハーフをやっていたと伺ったのですが、好きなポジションはどこでしたか?

攻撃の方が好きだったので、右ハーフが好きでしたね。スピード派でした。

Q:では自転車選手としては珍しく、走るのは速いのですね?

いえ、そんなことはないです(笑)ガツガツと、とりあえず走るタイプでした。センタリング(サイドからゴール前へボールを蹴ること)もそんなに上手くなかったのですが、自転車を始めた後にボールを蹴ってみたら、これまで全然飛ばなかったのがボン!と飛ぶようになりました。

Q:ということは、2つの競技を並行してやっていた時期もあったんですね。自転車競技はサッカーにも役に立つと?

そうです(笑)

Q:初めて聞いた情報です!これから使わせてもらいますね。ではそこから、なぜサッカーに区切りをつけて自転車に行くことになったのでしょう?

小さい頃からの夢が「オリンピックで金メダルを獲ること」なんです。兄の影響で小さい頃からサッカーをしていましたが、自転車競技を始めてみて、自転車の方が「自分の夢に近づける」と実感したので選択しました。

サッカーはチーム競技です。私は負けず嫌いなので、チーム競技よりも個人競技である自転車の方がやりがいを感じたという点もあります。

それから正直、サッカーより自転車競技の方がキツいんです。だから最初は嫌だったのですが、そのキツさを乗り越えて練習した分が結果につながるし、それを「楽しい」と思えます。そういうこともあって「自転車競技、やろっかな」ってなりました。

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