実は把握している選手ごとの特徴

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あと2年 目標はパーフェクトグランドスラム

Q:今後脇本選手が目指す理想の競輪選手像などはありますか?例えばグランドスラム達成など。

グランドスラムは達成したいですが、もっと上を目指しています。グランドスラムは全G1レースで優勝することですよね。僕の目標は全G1レースで完全優勝することなんです。本当のパーフェクトグランドスラムです。今のところ3つ達成しているので、あと3つです。これ以上はないと思います。狙いたいですよね。

因みに逆グランドスラムはもう達成しました。

Q:逆グランドスラムって何ですか(笑)?

全G1レース+グランプリを僕のライン走者が優勝することです。古性がKEIRINグランプリ2021を獲ったことで達成しました。

Q:「俺じゃないグランドスラム」ですね?

「俺のラインからグランドスラム」です(笑)

Q:ちなみに脇本選手のレーススタイルは力でねじ伏せる形だと思います。このスタイルを続けるには、あと何年が限界だと思いますか?

長くてあと2年だと思いますし、早くて来年でしょうか。次の3月で僕は34歳になるのですが……そう考えると35歳で東京オリンピックに出た新田(祐大)さんは凄いですよね。

新田祐大 Yuadai Nitta (JPN), Men's Sprint Qualifying AUGUST 4, 2021 - Cycling : during the Tokyo 2020 Olympic Games at the Izu Velodrome in Shizuoka, Japan. (Photo by Shutaro Mochizuki/AFLO)

新田祐大

Q:年齢による力の衰えは感じていますか?

感じています。ただ僕の場合は1日に複数回のレースを重ねると苦しさを感じるのですが、1日1本なら問題ありません。その1本の持久力も無くなる時がくると思います。その時は戦法など自分のスタイルについて考え直さなければなりません。

競輪は実力主義 未来の脇本像

Q:自転車競技を知らないちびっ子たちに競輪選手はお勧めできますか?

ちびっ子たちが、自転車競技が好きならばですが、競輪選手だけには絞って欲しないです。BMXやMTB、ロードに向いている人がいるので、一概に競輪選手が良いとは言えないです。

Q:ではもし、競輪選手に向いている人には、ご自身の職業をどのようにお勧めしますか?

競輪選手の1番は良い点は、自分の努力でお金を稼げるところです。野球みたいにチーム戦ではないので、監督の采配で自分の意見が通らないようなことはないんです。自分の実力さえあれば上にいけます。

Q:その言葉を脇本選手が発すると説得力がありますね。

競輪選手は強くても弱くても、いち個人が頑張り続ける限り競輪選手としていられるじゃないですか。自分次第ではありますが、ずっと競輪選手として続けられてお金も稼げるわけです。

自分の努力次第で挑戦もできて、脚力があれば食べていけます。本当は勉強もして欲しいですけど、頭はあくまで脚力の次ですね。

Q:脇本選手はトラック競技でもオリンピアンになって、競輪でも活躍していますが、最終的になりたい人物像などはありますか?

今は3つくらい道が分かれています。ジムのパーソナルトレーナー、(日本競輪選手)養成所の校長先生のような立場になって競輪を全部変える人、あとナショナルチームのトレーニングコーチ。その3つです。ブノワ(・ベトゥ)のようなヘッドコーチではなくて、以前のジェイソン(・ニブレット)のようなトレーニングをサポートする存在です。

Q:あくまで現場ですね。

現場です。この3つで悩んでいる訳ではなく、自分の適正と、あとは需要があるかどうかだと思います。少なくともテレビやネット中継の解説をメインとするようにはならないです。現場を変えていきたいですね。

KEIRINグランプリ2022インタビュー
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