中長距離ヘッドコーチ、イアン・メルビン氏による2017-18シーズンの振り返りインタビュー。世界トップと戦えるレベルにあると評する橋本英也選手が、これから身につけねばならない事とは?

最後は選手自身の責任でレースを走る

橋本英也選手も梶原選手同様に、本当のトップレベルでのオムニアムのレース経験が少なすぎます。また、彼が2016年のリオデジャネイロオリンピック前に走っていた頃はこの競技は6種目であったのに、今は4種目に変わっており、彼の中で以前のオムニアムから今のオムニアムへと考え方や動き方を変える必要があります。

エリミネーション,橋本英也

私が橋本選手に教えようとしていることは「最後は選手自身の責任でレースを走る」ということです。

共に最適な計画を立てることはできますが、レース最中に計画変更が必要な時が多々あります。レースが始まってしまえば、選手以外の誰であろうと、トラックの上で行えることは限られます。

レース中は自ら考え、判断せねばなりません。つまり、最後は選手自身の責任でレースを走ることになるのです。

橋本英也、テンポレース

橋本選手は競輪学校でスプリント能力を鍛えられ、間もなく卒業を迎えます。卒業後はオムニアムのレースで必要かつ、今の彼に足りない有酸素能力なども鍛えていくことになります。来シーズンは大きく成長を遂げているでしょう。