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苦労した点
トラック競技で経験した新たなこともあります。それは、シッティングでケイデンスを上げること、シッティングでスピードを上げること、そしてエアロフォームを維持するなど、全く経験していなかったことについては、1、2年の時間が必要でした。
BMXは座ってペダルを回す動作がほとんどないので、苦手な動きになります。現在はスタンディングスタートからの一周、その中の後半半周のレベルアップに全力を注いでいます。
苦手意識のある200mフライングタイムトライアルの練習や、重いギアで長めの距離をもがく練習、ロード練習など今までとは全く違った内容のトレーニングは、行う前から逃げたくなってしまいます……(泣)
今後の自分
現在自分のメイン種目となるチームスプリントの第1走として、スタートダッシュがチームをスピードに乗せるための重要な鍵になります。このスタートダッシュは自転車の上での前後の動き方がBMXのスタートと同じで、何百回何千回と繰り返して得た技術があったので応用が可能でした。結果としてトラック競技を始めて半年で世界選手権の代表まで駆け上がっていくことが出来ました。
当時は、ブノワ・ベトゥコーチが日本に就任したタイミングでもあり、タレント発掘的な形で彼が僕を見つけてくれたチャンスを掴むことができた、そういった背景もあります。
BMXを子供の頃に行うと自転車選手として良いことがあるとツラツラ書かせてもらいましたが、苦手な練習などは正直辛いです。
でもオリンピックに出場しただけで終わってしまった悔しさが、今の自分を奮い立たせてくています。まだ見ぬオリンピックの表彰台を目指しますので、今後とも応援よろしくお願いします!
写真は全て長迫選手提供