男子準決勝 前回覇者カーナー・フィールズが落車
予定開始時間より遅れること45分。コースコンディションの回復が確認され、準決勝1組目のメンバーが、高さ8mのスタートヒルに並んだ。
どちらの組も、誰が勝ってもおかしくない精鋭が顔を揃える。1組目の注目は前回覇者、アメリカのカーナー・フィールズだ。対するは、フランスのシルバイン・アンドレとロメイン・マヒュー。
アンドレは2018年の世界王者であり近年で最も安定した強さを見せているレーサーの1人。またマヒューは、昨年同会場で行われたテストイベントを制しており、世界でも類を見ない495mのロングコースとの相性は良い。
1組目のレースはこの3選手中心で進行していく。1レース目はマヒューが、2レース目はフィールズがそれぞれ1着でフィニッシュ。順当にこのメンバーが決勝にあがっていくことが予想された。
2レース目終了時点の1組目の順位
1位 | ロメイン・マヒュー | 3pt |
2位 | カーナー・フィールズ | 4pt |
3位 | シルバイン・アンドレ | 5pt |
4位 | カルロス・ラミレス | 8pt |
5位 | ニコラス・トーレス | 10pt |
6位 | ビンセント・ペルアード | 12pt |
7位 | ヨリス・ハームセン | 14pt |
8位 | トゥワン・バンゲント | 16pt |
迎えた3レース目。好スタートをきったのは内側1コースからスタートしたフィールズ。しかし、大外からスタートしたマヒューが1コーナー前に一気に先頭に飛び出す。そして内側の選手たちの進路を塞ぐようにインコースへ切り込むと、フィールズと接触。
結果、フィールズが落車し激しくアスファルトに叩きつけられる。さらにその後ろにいたアンドレ、バンゲントも立て続けに転倒し、フィールズに激しく衝突。
アンドレ、バンゲントはレース復帰したものの、フィールズはフィニッシュすることはできなかった。
結果、フィールズの記録は8着。3レースの合計ポイントでは4位となり、決勝進出はきまった。しかしその後、担架で運ばれ、連覇への道が閉ざされた。
3レース目終了時点の1組目の順位
1位 | ロメイン・マヒュー(フランス) | 4pt |
2位 | カルロス・ラミレス(コロンビア) | 10pt |
3位 | シルバイン・アンドレ(フランス) | 11pt |
4位 | カーナー・フィールズ(アメリカ) | 12pt |
5位 | ニコラス・トーレス(アルゼンチン) | 13pt |
6位 | ビンセント・ペルアード(コロンビア) | 17pt |
7位 | ヨリス・ハームセン(オランダ) | 18pt |
8位 | トゥワン・バンゲント | 23pt |
※4位までが決勝進出
一方、2組目も優勝候補が一進一退の戦いを繰り広げ、激しいポイント争いで上位4人が決定した。
1位通過はオランダのニーク・キンマンで6ポイント。2位以下は混戦となり、カイ・ホワイト(イギリス)、フランスのジョリス・ドデー、アルフレッド・カンポの3人が8ポイントで並び、3レース目の着順で順位が決まった。