男子1組目・長迫吉拓

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オリンピック初挑戦、畠山紗英

幼少期よりBMXをはじめ、持ち前のジャンプのうまさを武器に数々のタイトルを手にしてきた畠山。2017年からはスイスのワールドサイクリングセンターに練習拠点を移し、世界最先端のトレーニングをつんできた。

22歳の畠山にとっては、その人生の殆どを「BMXで世界一になるため」の時間に費やしてきたと言える。今シーズン、5月に行われたワールドカップ初戦でついに表彰台にあがり、世界の頂きが手の届くところまできていた。

そうした中で迎えた母国開催の東京オリンピック。夢から「目標」へ変わっていた金メダルへの思い。

様々な準備を整えついに戦いのレースの時を迎えた。

畠山の準々決勝は女子の最終4組目。

女子スタートリスト(PDF)

女子準々決勝 4組目 1レース目 ゲート順

1 ジュディー・バウー オランダ
2 ナタリア・アフレモア ROC
3 畠山紗英 日本
4 アリス・ウィルビー アメリカ
5 ドメニカ・アスエロ エクアドル
6 レベッカ・ペッチ ニュージーランド

スタートで先頭に立ったのは、リオオリンピック銀メダリストのアリス・ウィルビー(アメリカ)。続いて、オランダのジュディー・バウーが続き、畠山が3番目で1コーナーへ。

しかしアウトからニュージーランドのレベッカ・ペッチが畠山に並び、その後わずかに外側に膨らんだ畠山のインコースをドメニカ・アスエロ(エクアドル)に狙われ交わされていく。

結果、行き場を失った畠山は、アスエロの後輪とぶつかり落車。身体をアスファルトに強打し、フィニッシュすることができなかった。

その後、2レース目以降もレースを棄権することになった畠山。目標だった東京でのレースをわずか14秒で終えることとなってしまった。

金メダルを獲得するのは誰か

他にも数々の落車が起こったBMXレーシング。危険と隣り合わせのこの激しい勝負のは、ときに残酷な一面をみせるが、同時に極限のスピードと迫力あるジャンプを繰り出すことで、興奮と感動を呼ぶ競技でもある。

女子も男子同様、有力者が順当に勝ち上がっている。3連覇を狙うコロンビアのマリアナ・パフォン、2018年の世界王者、オランダのロウラ・スマルダー、リオオリンピック銀メダリスト、アリス・ウィロビーがそれぞれ1位通過。

また、日本人の母を持つオーストラリア代表の榊原爽(さかきばらさや)も序盤は硬さをみせていたが、徐々に本来の走りをみせて準決勝に勝ち上がっている。

果たして、誰が金メダルを獲得するのか。注目が集まる。

女子3走終了リザルト(PDF)

女子準決勝(30日実施)スタートリスト(PDF)

Text : 継松彰宏

東京オリンピック BMXレーシング放送予定・インターネット配信予定

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