2026年10月に開催される『2026全日本選手権BMXレーシング』の開催地が、2月4日に発表された。本年の全日本選手権は2011年3月に東日本大震災で被災した、岩手県大船渡市で開催される。

大会概要

『第43回全日本自転車競技選手権BMXレーシング』

2026年10月17日(土)〜18日(日)
岩手県大船渡市 三陸BMXスタジアム

開催メッセージ

本リリースには、主管団体である一般社団法人 全日本BMX連盟(JBMXF)より、普段と異なる特別なメッセージが付記されている。

「震災を経験した世代と、震災を知らずに育った世代の選手たちが、同じ大会に立つ」

2011年3月11日の東日本大震災により、この地からは日常が失われ、子どもたちの遊び場や学びの場、笑い声の響く場所も姿を消しました。

それから15年。地域では「もう一度、子どもたちの声が響く場所を取り戻したい」という思いのもと、時間をかけた議論と合意形成が重ねられてきました。その歩みのなかで生まれ、育まれてきたのが三陸BMXスタジアムです。

三陸BMXスタジアムは、開設以降の約5年間、地域のなかで日常的に利用されながら、子どもたちの育成、指導体制の構築、安全管理、そして大会運営に向けた経験が少しずつ積み重ねられてきました。そうした歩みの延長線上で、全国から選手が集う全日本選手権という舞台に、いま挑もうとしています。

本大会は、追悼行事や記念イベントではありません。
また同時に、通常開催の全日本選手権とも異なる側面も持ちます。

震災を経験した世代と、震災を知らずに育った世代の選手たちが、同じ大会の場に立ち、全国から集まるトップライダーが競い合い、その中で、2026年の全日本チャンピオンが誕生します。

東日本大震災から15年が経過した現在、本大会会場である三陸の地域では、日常の中にスポーツや子どもたちの活動が戻りつつあります。
三陸BMXスタジアムもまた、そうした日常の積み重ねの中で育まれてきた場所です。スポーツが地域の日常に根付き、当たり前に続いてきた歩みの延長線上に本大会があり、日本一を決めるための特別な舞台として準備を進めてまいります。

BMXレーシングとは?

大小様々な起伏のあるコースが舞台となる自転車競技。8人の選手が8mの高さに設置されたスタート位置から発進し、最も速く駆け抜けた選手が勝利となる。コースのレイアウトによっては最大5m近くジャンプすることもある、迫力満点の種目だ。2008年北京大会よりオリンピック正式種目にもなっている。

元BMXレーシング日本チャンピオン・古性優作(右)

巧みなバイク捌きが要求されるこの種目は、他の自転車競技への入り口となることも多い。自転車トラック競技ナショナルチームに所属する長迫吉拓や酒井亜樹は、元BMXレーサーの特性である「スタートダッシュの速さ」を活かして活躍。オランダのトップスプリンターであるハリー・ラブレイセンもBMX出身だ。

日本の競輪界のトップ9人(S級S班)に名を連ね続けている、古性優作もBMX出身。その走行テクニックには、BMXで培った技量を垣間見ることができる。

2026全日本選手権

昨年(2025年)の全日本選手権(エリート)で優勝したのは、中井飛馬と畠山紗英。2人はそれぞれ2000年生まれと1999年生まれで、東日本大震災の頃は小学生だった。全日本選手権には2人のようなエリートカテゴリーのほか、ジュニアやキッズカテゴリーの選手たちも出場する。開催メッセージの通り「震災を経験した世代と、震災を知らずに育った世代の選手たちが、同じ大会の場に立」つ大会となる。

三陸の地に新たな歴史が刻まれるのを、ぜひ見守っていただきたい。

完全優勝で日本の頂点を得たのは中井飛馬&畠山紗英/2025全日本選手権BMXレーシング

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