10月12日、『第42回全日本自転車競技選手権BMXレーシング』が、茨城県つくば市サイクルパークつくばBMXレーシングコースにて初の開催となり、各カテゴリーの今年のチャンピオンが決定した。男子エリートでは2年連続となる優勝を果たした中井飛馬、女子エリートでは2年ぶり2回目の頂点を得た畠山紗英の活躍を中心にレポートする。
大会直前、10月9日に発表された日本自転車競技連盟とつくば市協定連携の初コラボとなった本大会は、10月の秋晴れの中で実施。舞台は2023年11月にオープンしたサイクルパークつくば BMX レーシングコース。テクニカルな技術というよりもタフで長いコースをどうやって走り切るか、フィジカルが求められるコースレイアウトの中でレースが行われた。
大会の注目は男女のエリートクラス。
中井飛馬が完全Vで2年連続の優勝
男子エリートクラスには7人が出走。計3回走り、その合計ポイントで優勝を争う。レースは3レースともにスタートから中井が前に出る展開となり、第1ターンを抜けると他の選手の追随を許さずに逃げきる。3回のレースをすべて1着で駆け抜ける圧倒的なパフォーマンスを見せて、2024年に続き2年連続となる日本一を獲得した。2位は 小丹晄希(Factory ANSWER)、3位に深川匠(弱虫ペダルサイクリングチーム)。
中央の黄色い選手が中井
優勝:中井飛馬「しっかりと着実にレベルアップを」
Q:今の気持ちは?
1年間戦い抜く上で、毎回がベストコンディションというのは難しいことなので、今のコンディションでもミスなく3本走れたことは良かったです。
Q:勝因はなんでしょう?
他のレースを見ても分かるように、このコースは1コーナーが内側に広がっていて、少しでも後ろを開けていると内側から入られてしまうので、そこがポイントでした。スタートから1コーナーまでを上手く走れたことが勝因だと思います。
Q:王者として走ったレースでしたが、プレッシャーなどありましたか?
普段とは違った緊張感がある大会で、実際過去に、勝てるレースで失敗したことも何度かあるので、僕自身も成長を感じているので嬉しいです。
Q:LA五輪に向けて、どういった歩みを?
オリンピックを目指す中で、大人になりプランを立てることでだんだん良くなってきて、調子も上がってるので、焦りすぎず、
着実にレベルアップしていければと思います。
Q:チャンピオンとしてこのスポーツを子供たちにアピールしたい魅力的な点は?
BMXは自由なスポーツで、何でもできます。ジャンプに挑戦したりレースでカッコつけてみたり、いろんな楽しみ方があるので、僕が子供の頃そうだったように楽しんでほしいです。僕も気づいたらこまで来ることができた。最近は全国に走るところもたくさんありますし、是非楽しんでもらえたらと思います。