複数の自転車競技の世界選手権が一挙に開催されている、2023年の『UCI自転車競技世界選手権』。BMXフリースタイル・パークは 8月5日~7日の3日間に大会が行われ、日本から出場した中村輪夢が4位となるほか、各部門で成績を残した。

2023世界選手権BMXフリースタイル・パーク

男子66人、女子30人が出場した『2023世界選手権BMXフリースタイル・パーク』。初日から降雨による中断と再開を繰り返し、男子エリート予選は日を跨いでの開催に。当初予定していた準決勝は行わず、決勝は予選上位24人で開催された。

男子エリート 中村輪夢&小澤楓

男子エリートで力を見せたのが、東京2020オリンピック日本代表の中村輪夢と、15歳の小澤楓。

中村は予選から大幅なスケジュール変更を耐え抜いて力を発揮し、2位で予選通過。続く決勝では今大会のために用意した新技「720(セブントゥエンティー)タックノーハンド to ターンダウン」(横に2回転しながら、両手を離しハンドルをひねる技)を披露。

1 本目のランではクリーンな着地ができず体力を温存する形で2本目に備え、スコアは38.00。続く2本目では、自身のラン直前で降雨による中断がある中、新技をクリーンにメイクし91.87ポイントをマーク。

結果、惜しくも表彰台は逃したが、メダルを射程圏内に捉えて4位で大会を終えた。

小澤楓にとっては自身2度目の出場となる世界選手権。前回の29位(予選敗退)を上回る結果を目指した。

高さのある技とクリーンな着地で予選を21位で通過すると、決勝1本目では「バックフリップテールウィップ to バースピン」や「バースピン to ウォールタップ to バースピン」、2本目では「ダブルバースピン to バーバック」と、3 つの新技で技術の高さとオリジナリティを表現。

会場を大いに沸かせ74.20ポイントで15位となり、国際大会自身最高順位で大会を終えた。なお小澤は現在15歳(2007年9月7日生まれ)で、決勝出場者24人の中で最年少だった(他選手は18歳~38歳)。

リザルト

BMXフリースタイル・パーク男子

4位 中村輪夢 ウイングアーク1st
15位 小澤楓 岐阜第一高等学校
34位 溝垣丈司 湘南工科大学附属高等学校
53位 寺林昌輝 第一学院高等学校
54位 大和晴彦 デサント

決勝リザルトPDF

BMXフリースタイル・パーク女子

16位 内藤寧々 第一学院高等学校

決勝リザルトPDF

次はフラットランド

8月8日から10日にかけてはBMXフリースタイル・フラットランドが実施される。

佐々⽊元 男子エリート フラットランド 8月8日(火)予選
8月9日(水)準決勝
8月10日(木)決勝
荘司ゆう 男子エリート フラットランド
伊藤真⼈ 男子エリート フラットランド
早川起生 男子エリート フラットランド
中川きらら 女子エリート フラットランド 8月8日(火)予選
8月10日(木)決勝
川⼝朔来 女子エリート フラットランド

【全競技】日本人選手はいつ・どの種目に出る?『2023 UCI自転車競技世界選手権』派遣選手団/イギリス・グラスゴー(8月3日〜13日)