世界選手権リザルト U23・ジュニア

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U23男子

今大会から新設されたU23カテゴリー。男子U23では、初代チャンピオンを狙う55人が24カ国から出場し、表彰台を争った。

日本からは昨年2021年に開催されたワールドカップのシリーズチャンピオンである中井飛馬をはじめ、島田遼、増田優一の3人が代表選手として出場。

予選・1/8決勝が実施された初日。中井は1/8決勝を1位で通過し、翌日の準々決勝へ駒を進めた。

増田優一

島田は1/8決勝にて通過圏内の3位を走行していたものの、前走者との接触で失速し順位を落としてしまう。増田は敗者復活戦にて順位あと1つ届かず、それぞれ準々決勝へ勝ち進むことができなかった。

駒を進めた中井は、翌日の準々決勝を勝ち進み、準決勝も突破。決勝進出を果たした。

決勝では内側の3レーンを選択。スタートでのタイミングミスにより、後方から追い上げる立ち上がりとなったが、世界選手権の決勝ということもあり度重なる接触を繰り返す荒れた先頭グループをうまく交わしていった。

追い上げを見せた中井は最終3位でフィニッシュ。銅メダル獲得を果たした。

コンパクトで短いコースレイアウトとなった今大会。それゆえ1つのミスが大きく順位に影響する結果となった。

しかしながら、日本チームとしては世界選手権での初のメダル獲得という快挙。中井も、ジュニア時代の世界選手権4位という自身の記録を上回る成績を収めた大会となった。

中井飛馬コメント

最低ラインのメダルを獲得しましたが、優勝だけを狙ってトレーニングを積んできて、決勝でも勝てる条件が揃っていただけに、レース直後から悔しい気持ちでいっぱいです。

決勝のスタートではタイミングを早まり、ゲートに前輪をヒットさせてしまいました。他の選手の展開からも、通常のスタートを決めることができていれば……と悔やみきれませんが、来年からのエリートカテゴリーに向けて、今大会での経験を大切なステップとしたいです。

日本初のレインボージャージを持ち帰ることはできませんでしたが、日々の多くの方々のサポート、そして会場での日本チームの応援により、全力で今大会に挑めたことに感謝しています。たくさんの応援、ありがとうございました。

大会結果 男子U23

優勝:GAROYAN Leo(フランス)
2位:RAMIREZ VALENCIA Juan Camilo(コロンビア)
3位:中井飛馬(日本体育大学)
37位:島田遼(GAN TRIGGER)
50位:増田優一(大阪体育大学)

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U23女子

(左から)野夏波、籔田寿衣、西村寧々花

13カ国から18人が出場した女子U23。比較的少なめのエントリーとなったが、出場者の半数以上が2022年シーズンのワールドカップシリーズ戦にて決勝へ進出している選手。各国の強豪選手が集結した大会となった。

日本からは2022年のワールドカップで、メダル獲得を含む入賞経験のある丹野夏波と籔田寿衣の2人が代表選手として出場。

初日の予選では各組をそれぞれ2位で通過し、翌日の準決勝へと駒を進めた2人。

翌日の準決勝でも、接触などで危ない場面があったものの、それぞれ4位に入り決勝へ進出。両者とも世界選手権での決勝進出は、チャンレンジカテゴリーのみでしか経験しておらず、丹野は2016年ぶり、籔田は2015年ぶりのファイナルとなった。

迎えた決勝は、丹野が5レーン、籔田が6レーンからスタート。

丹野が好スタートを切るも、最初のジャンプにて少し失敗し、第1コーナーを4位で通過。

上位3選手を追いかけるも、差を縮めることができずそのまま4位でフィニッシュ。

一方の籔田は第1バーム*での接触で、大幅に失速してしまい最終7位でのフィニッシュとなった。

表彰台まであと1歩という結果となったが、複数名の日本人選手による決勝進出は、チームとしても大きな成果となった。

※バーム:傾斜のついたカーブ(コーナー)のこと

丹野夏波コメント

目標としていたトップ3にあとひとつだったので、悔しい気持ちもありますが、決勝でも今持っているベストのパフォーマンスを発揮することができたので、今大会の結果には満足しています。

東京オリンピックの代表選考を逃してから、気持ちの切り替えに時間がかかってしまいましたが、こうしてまた大きな舞台でBMXレーシングをすることで、次なる目標へのモチベーションを見つけることができました。

今シーズンもまだ続くので、短い休憩を挟んで、残りのワールドカップシリーズに向けてトレーニングに励みたいと思っています。応援ありがとうございました。

籔田寿衣コメント

今大会に向けてヨーロッパで2ヶ月半の事前調整をしてきましたが、大会約3週間前に病院へ救急搬送される大きなクラッシュをしてしまい、直前までスタートに立つことが目標となっていました。

レースができるか不安な日々が続いていましたが、怪我の回復は早く、チームのサポートもあり、レース当日には全力で走れるまでになりました。今は当初の目標でもあった決勝へ進出することができ、安堵の気持ちでいっぱいです。決勝では思った展開にはならず7位で終わりましたが、残り2年あるU23カテゴリーにて表彰台、そして優勝と着実にステップアップできることが今後の目標です。

今大会でもたくさんのサポートを頂き、ありがとうございました。

大会結果 U23女子

優勝:SØRENSEN Malene(デンマーク)
2位:AEBERHARD Nadine(スイス)
3位:SIMPSON Molly(カナダ)
4位:丹野夏波(早稲田大学)
7位:籔田寿衣(大阪体育大学)

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ジュニア男子(17〜18歳対象)

男子エリートに続く56人の出場者が27カ国からあつまったジュニア男子。

日本からはジュニア1年目となるる木内彪凱が出場。木内はシーズン前半にヨーロッパシリーズでの単独武者修行を行っており、その成果の発揮に期待がかかっていた。

予選では好スタートを切るも、隣の選手と接触しクラッシュ。幸いにも軽傷で済んだため敗者復活戦に出場し、通過圏内の2位でフィニッシュ。無事1/8決勝へ駒を進めた。

1/8決勝でも好スタートを決め、3位でレースを進めるも最終コーナーでのライン取りで順位を落としてしまい、5位でフィニッシュ。惜しくも決勝進出を逃す結果となった。

木内彪凱コメント

15-16歳のワールドチャレンジが新型コロナウイルスの影響により2 年間中止が続き、3年越しでの世界選手権挑戦でした。

事前練習から調子は整っていただけに、1/8決勝でミスをして、チャンスを掴みきれなかった自分にガッカリしていますが、現状の自分の位置も確認できたことは、次のトレーニングに活かせる収穫でした。

また、初めてのナショナルチームとの大会参戦で、慣れない部分もありましたが、それ以上に学ぶことも多く、ここからエリートへ向けての新たなスタートと再認識することもできました。来年もヨーロッパにベースを置いて、最後のジュニアで勝負できる位置に持っていきたいです。

大会結果 ジュニア男子

優勝:BIJSTERBOSCH Julian(オランダ)
2位:BRINK Jaymio(オランダ)
3位:MAGDELIJNS Wannes(ベルギー)
4位:木内彪凱(飛龍高等学校)

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ジュニア女子(17〜18歳対象)

17カ国から集まった27人が出場したジュニア女子。日本からは西村寧々花が出場した。

予選では通過圏内の4位でコース前半を通過するも、第2コーナーにて接触によるクラッシュに巻き込まれてしまい、敗者復活戦へ。

上位2位が通過となる敗者復活戦では、3位で追いかける立ち上がり。最終コーナーで1つ順位を上げ、3位選手と0.087秒の僅差で逃げ切り、翌日の準々決勝へ駒を進めた。

5人で争われた準々決勝では、最初のジャンプでのミスが響き、上位4位には届かず。総合17位でジュニアカテゴリー最後の世界選手権を終えた。

西村寧々花コメント

昨年の世界選手権では予選を通過できなかったため、いくつかの課題に取り組んできましたが、ジャンプ という最大の課題で差を埋めきれず、今回も納得できる結果は得られませんでした。

帰国後は、アジア選手権などが続きますが、まずはジャンプフォーム修正を1 番の目標において、その後に次のU23カテゴリーでの4年間に向けて、大会での結果を考えてきたいと思っています。日本からのたくさんの応援、ありがとうございました。

大会結果 ジュニア女子

優勝:BRINDJONC Lea(フランス)
2位:STURISKA Veronika Monika(ラトビア)
3位:KOŠARKOVA Sabina(チェコ)
17位:西村寧々花(GAN Trigger)

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大会全リザルト:TISSOT TIMING

日本人が優勝!次世代のレーサーたち

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