マディソンのルール

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レースレポート

20km、80周で実施された女子マディソン。10周ごとにポイント周回が設定されている。参加が3チームのみなので、どの着順でもポイントが獲得できることになっているのが今回のこの種目の注目点だ。

レースは前半、4回目のポイント獲得周回まで、毎回チーム楽天Kドリームス(鈴木奈央・内野艶和)が1着(ただし1回降格になっている)。このチームは両者ともガールズケイリン選手で、スピードに秀でていた。

前半戦を終えた各チームの成績は以下の通り:

チーム楽天Kドリームス:17ポイント
日本体育大学(中村妃智・古山稀絵):12ポイント
日本学生選抜(岩元杏奈・石田唯):11ポイント

5回目のポイント周回は日本学生選抜(岩元杏奈・石田唯)が仕掛けて先に逃げたものの、チーム楽天Kドリームスの内野がしっかりと捉えて、再び1着の5ポイントを獲得した。

6回目、7回目もチーム楽天Kドリームスが1着で通過し、合計30ポイントまで積み上げて、2位の日本体育大学に計8ポイントの差をつけることに成功。最終周回を前にして事実上の優勝を硬めた。

一方で2位争いは、日本体育大学と日本学生選抜が前半戦では1ポイント差と、僅差の争いとなった。

しかし7回目のポイント周回を日本体育大学が1着で通過。5ポイントを獲得し、日本学生選抜に大きく差をつけることに成功する。

残すは最終周回のポイント獲得のみ。最後のポイント周回を残した時点でのランキングは以下の通りとなった。

チーム楽天Kドリームス:30ポイント
日本体育大学:22ポイント
日本学生選抜:18ポイント

古山稀絵(日本体育大学)が早いタイミングでスピードを上げるが、残り3周で捕まってしまう。そして鈴木奈央(チーム楽天Kドリームス)がスパートをかけ、大きく先行した状態で残り2周。さらに内野艶和(チーム楽天Kドリームス)に交代し、ぐんぐん距離を広げた状態で最終周回へ。

そのままチーム楽天Kドリームスが逃げ切って1着フィニッシュ。合計40ポイントを獲得して優勝となった。2着でフィニッシュしたのは日本学生選抜だったが、日本体育大学とのポイント差を逆転することはできず、2位は日本体育大学、3位が日本学生選抜となった。

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優勝 鈴木奈央・内野艶和ペア

Q:予想通りの展開でしたか?

鈴木:私たちはスプリントの展開に持ち込みたかったので、絶対に逃したく無いと必死でした。

Q:今日ペアを組んだお2人ですが、ポイントレースではライバルですね。

内野:奈央さんはまだ脚が残っているので(笑)、今日まで刺されっぱなしだった事もあり、次こそは勝ちたいです。

鈴木:逃げの展開になったらそれにしっかり乗ってスプリントを出来るようにしたいです、勝負所でしっかり自分が仕掛けられるように頑張ります。